三度登ると・・・
堀 耕治(RSSC専攻科ゼミ教授)
「富士山に登らない馬鹿、二度登る馬鹿」という格言みたいなものがあるらしい。だったら、私のような人間はどう言われるのか。7月末、富士山に登ってきた。これで3年連続だ。ちなみに一度目のことはこのHPに書いた。
富士山に登るようになった直接のきっかけは、何年か前ふと目にしたブログ。日帰りで登頂した人の富士登山記である。富士山といえば山小屋で一泊するものだという先入観があった。しかしその人は5合目を早朝に出発し、昼ごろ山頂に着いて、夕方には5合目に戻ってバスで降りてきたという。話に聞く富士山の山小屋は私には無理だ。というか、たぶん地獄だ。どこかのおじさんたちと身体をくっつけんばかりにして横たわるなんて絶対ごめんである。だから富士山に登る気にはなれなかった。でも日帰りなら「地獄」はない。
1年目。なんとか登頂はしたが、3776mの剣ヶ峰まで足を伸ばす余裕はなかった。18時台に5合目から出る最終の下山バスに間に合うには、つかの間の休憩の後すぐに降り始めねばならなかったからだ。私が登ったルートでは剣ヶ峰までコースに入れると、約90分は余計にかかる。富士山は火口だって大きいのだ。
2年目。始発バスに乗ったうえに登山ペースを上げたけれど、また失敗。これでようやく自分の体力では「純粋」な日帰りは無理だと悟る。そして今年。個室のある5合目の山小屋に前泊して、まだ真っ暗な3時過ぎに登山開始。こうして剣ヶ峰登頂という目標をやっと達成できた。
・・・と綴ってきて、今回もまた呑気なことしか書いていないなぁと思う。まぁいいか。七十過ぎても一日で富士山には登れるので、その気がある人はぜひ、という話だと思ってもらうことにする。
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