東日本大震災からの4年半を振り返り   2015年10月19日

RSSC同窓会 震災支援プロジェクト

    報告者 御守陽治・小杉弘江(2期生)

・東日本大震災から4年半の月日が経ちました!

新たな生き方を目指しRSSCで学んだ一員として、2011年春未曾有の大震災に対し、果たして何ができるだろうかと考え支援を呼掛けたところ、同窓会の仲間から多くのご協力を得て、被災された方々に何がしかの支援をすることが出来ました。震災発生当時は我々シニア―も現地に飛んで力仕事を手伝うかと話合いましたが、年寄りではかえって邪魔になると、被災地に行かなくともお役に立てる支援を相談し立ち上げました。一部の人は現地に入り、4年半経った今でも被災地でボランティアを続けている方もいます。寄せられた支援物資や寄付は仮設住宅に直接送りました。寄付金は支援物資購入や発送経費及び講演会開催に係る経費に大切に使い、現地の方々に喜ばれお役に立てる事が出来ました。被災の地に「立教の虹を見た」と感謝の詩が仮設住宅の自治会長さんからも送られました。この報告の中に感謝の詩を載せましたのでご覧下さい。被災地の状況は年々変わっておりますが、今も続けているボランティア活動と震災発生時から今まで4年半のボランティア活動をまとめて報告します。

・今も続けているボランティア活動

1.今も仮設住宅で暮らす孤独なお年寄りを支援しています/2015年10月22日にRSSC2期生3名が大槌仮設住宅に慰問に行きます。毎年続けているので皆さん顔馴染みの方々ばかりです。今回は豚汁、炊き込みご飯を作って皆でいただき、布切れで花のコサージュ作りなどの手芸をします。

shinsai大槌2

 

2.被災者が残す震災記録作りを支援しています/気仙沼階上仮設住宅で避難生活を続け、4年目になって新しい家に移った小野寺さんから便りが届きました。この度彼女が協力し番組を製作した東北放送より、『日本民間放送連盟の報道番組部門で優秀賞を頂いた…』との連絡がありました。「イチゴと妻と~失われた集落 気仙沼・杉ノ下 遺族の4年~」というタイトルで、ばらばらになってしまった地区の皆さんが元の地区の方々と力を合わせて新しくいちごの生産を始めた番組で、震災支援プロジェクトで2015年9月3日番組(DVD)の鑑賞会をしました。これをきっかけに、彼女も震災当時の体験や思い出をお聞きして「記録誌」作りをされているようで、私達も全面的に協力をします。

・今まで4年半のボランティア活動

1.支援物資の送付/同窓会会員、ご家族、ご友人等から沢山の心のこもった衣類や生活用品をお寄せいただき、2千点を超える衣類を気仙沼市を中心に大槌町などの仮設住宅の皆様に夏と冬の時期に合わせてお送りし、大変喜んでいただきました。

御礼の挨拶

私は気仙沼市立階上中学校住宅自治会(150世帯)の菊田敏明と申します。先日小野寺様御夫妻のご尽力のもと、立教セカンドステージ大学同窓会・気仙沼支援プロジェクト様からの支援品の数々を拝領いたしました。この皆様方からの御厚意に報いるためにも、過日11月26日に当自治会の皆様に、一人でも多くの方、又1枚でも多くの品を均等に配ることを目標にお分けいたしました。其の光景を仮設の小野寺敬子様から送付されていると思いますが、当日自治会の皆様の嬉しい姿をプロジェクトの皆様に御覧頂き、立教セカンドステージ大学同窓会の方々に感謝を申し上げます。 私共一歩一歩前に進むことをお誓い申し上げます。まずは御礼の挨拶と致します。

被災の地に、虹をみた

立教の虹をみた

めげず,にげず、くじけずに

歩んでまいります

2011年11月29日 気仙沼階上中学校仮設住宅自治会長 菊田敏明

shinsai

御礼の挨拶(サンマ40匹

いつも御支援ありがとうございます。今回仮設住宅に入居されている、お母さん達が造ったサンマの飾り物(何と言えば良いか分かりませんが)を送ります。サンマは気仙沼市の魚で、仮設入居の皆さんが感謝の心を姿に表したいと考えてお送り致します(40匹)。御笑止下さい。

皆様の人情、温もり

これからもずーと

ずーと忘れません

いつまでも、いつまでも

立教セカンドステージ大学の皆様に有難うと申し上げます。

2012年4月8日 気仙沼階上中学校住宅自治会長 菊田俊明

サンマ

2.被災地訪問活動/被災された方たちから直接話をお聞きするために被災地や被災地支援の活動拠点を訪問しました。また会員の個人的な活動としてお茶会・手芸の会等の開催もありました。

◇2011年:宮城県(仙台市、気仙沼市)、岩手県(大槌町)

◇2012年:宮城県(気仙沼市)、岩手県(大槌町、釜石市)

◇2013年:福島県(田村市)、岩手県(大槌町、釜石市)

◇2014年:宮城県(仙台市)

shinsai気仙沼2

3.公開講演会の開催◆「震災遺児支援のためのチャリティ講演会」(二期の会・ウィメンズクラブ共催) 『正しく知ろうー放射線の人体影響』 義捐金は、震災で親を亡くした子供たちのための施設「あしなが育英会東北レインボーハウス建設」のための資金に全額寄付をしました。

◆「被災された小野寺さんの講演会」(震災支援プロジェクト・ウィメンズクラブ) 小野寺さんは大津波で家、家財の一切が流され、更に父親、愛犬も亡くされました。 気仙沼市内の仮設住宅に暮らしながら、愛犬と父親を主人公にした絵本『そばにいるよ』を出版、東北放送でも取り上げられ大変反響を呼んだとのことです。絵本の販売も兼ねて、自らの被災の体験を語っていただきましたが、「深く感動した」、「考えさせられた」等参加者からの声。また小野寺さんからも「震災の記憶をずっと伝えていきたい」と講演の機会に感謝のコメントをいただきました。

4.バザーの実施/立教大学校友会主催のホームカミングディの開催に合わせ、バザーが実施され ・2011年度の売上金は気仙沼市の流された保育所へお送りしました。 ・2012年度は気仙沼の被災した水産加工会社のわかめ、大槌町の仮設住宅の手作り品も販売し「あしなが育英会東北レインボーハウス建設」のための資金に寄付をしました。 ・2013年度はバザーの実施が見送られたので、震災支援プロジェクト単独で引き続き「あしなが育英会東北レインボーハウス建設」のための資金に寄付をしました。

5.その他/「自分にできる社会貢献」として個別に其々の場で支援をしてくださった活動の一端もご紹介します。

◆ボランティア活動/震災当初、各地から避難してきた方が集まる近隣の集会所や学校での炊き出しや荷物運搬などの手伝いや、また遠野まごころネットを通じてのボランティア活動を続けている。

◆直接支援/原発からの避難者のために支援物資を車に積み郡山まで行き配布した。

◆寄付/日赤等への現金の寄付

◆義捐金/被災地の復興支援活動にとご自身の「絵画展」を企画、多額の義捐金をご寄付くださった。⇒気仙沼の流された保育所にご希望の品々をお送りした。

◆編み物/同窓会の皆様にマフラーを編んでいただきお送りした。(仙台市、気仙沼市、大槌町、相馬市等へ198本)

◆毛布、おもちゃ、文房具類、お菓子の送付/流された保育所「おひさま」に送りました。100人の園児は全員助かり、後に残った80歳の園長先生だけが津波に流されました。

shinsai気仙沼

◆蠅取りリボン/夏場に大量発生した蠅の駆除のためお送りした。

◆福島支援/「東北コミュニティの未来・志縁プロジェクト」の活動に関わっている会員が相馬市、南相馬市、飯舘村に入り、一番困難な福島の支援活動に尽力した。

◆スタディツアー/NPO法人「元気になろう福島」のスタディツアーに参加し、福島県内復興まちづくりの現場(被災農家、仮設住宅)での懇談会を実施した。

◆絵本の販売/福島の小学生が、3.11を綴った画文集『子供たちの3.11 ふるさとはフ クシマ』を同窓会懇親会で販売した。

◆花や野菜の種の送付/大槌町の仮設住宅の方たちの手作り農園にお送りした。

以上

震災ボランティア支援つくり」について

このたびの東日本震災発生から4か月以上経ちますが、未だ被災地では避難生活や不自由な生活を余儀なくされている被災者の方々が多くおられます。
この暑さと様々な匂いに圧倒されながらも、被災地では復興の槌音が彼方此方から聞こえ、被災された方が健気に頑張っているとお聞きしております。
このような状況下、RSSCの仲間でも既に現地に入りボランティア活動をされている方、物資を送ったり、避難所への食事サービスの手伝いをされている方もおり、頭の下がる思いですが個人の力では限界があるやに伺っております。

一方、被災地での要望も刻々変化しており、昨今のニュース等で支援物資のミスマッチや義捐金が被災地になかなか届かない等を考えると、個人に出来る支援の在り方、難しさを考えさせられます。
このような中で比較的時間の余裕のある我々RSSCの仲間で出来ることがあるのではないか、体力は若干落ちているもののまだまだ知恵と今まで培ってきたネットワークがあるのではないかと考えます。

そこで、RSSC同窓会としては、被災された方々やボランティアの方々への後方支援を考えておりますので、①ボランティアをされた方の活動内容、②同窓会の支援活動についてのご意見、 ③支援に係る情報等何でも結構ですのでお知らせいただけたら幸いに存じます。
皆さまからのご意見や情報は、下記同窓会役員にメール等でご一報くださいますようよろしくお願い申し上げます。

  連絡先 shinsai@rssc-dsk.net

2011-07-21
RSSC同窓会 会長 御守陽治

最新の投稿一覧