プラチナコミュニティ研究会では、「歌が照らす人と社会」の担当講師であり、「宗教学」を研究されている佐藤壮広先生を講師に、神社仏閣などを見学するフィールドワークを定期的に開催しています。今回はその第三弾、2025年9月26日(金)に先生含め総勢20名で東京媽祖廟を訪ねました。
JR新大久保駅から徒歩約5分、角を曲がり少し歩くと竜宮城のような4階建ての建物が現れ、中に入ると、台湾の街に紛れ込んだかのような異空間が広がりました。


東京媽祖廟は2013年に開廟した、台湾で篤い信仰を集める媽祖様を祀った道教のお寺です。本尊の媽祖様だけでなく沢山の神様が祀られているとの事、まずはスタッフの方に説明を頂き、3人一組で7本の線香を持ち、廟内7か所に設けられた香炉に線香を挿しながら、本格的な参拝をしました。台湾式の参拝は、3礼の後、自分の名前、生年月日、住所など神様に自己紹介することから始まり、願い事をし、3礼、線香を1本香炉に挿し、合掌3礼。全ての神様にお参りを終え、台湾のパワーを頂いた一行は中庭に移動し、佐藤先生より東京媽祖廟の詳しい解説をして頂きました。


媽祖様は幼少の頃より神通力を発揮する女性で、仙人に導かれて神になったとのこと。海で父親を亡くした媽祖様は、昇天したのちも海難事故に遭った者たちを救済したことから航海・漁業の守護神として篤く信仰されていること。媽祖神様が日本に伝わった歴史等、いつもながら、佐藤先生の話は分かりやすく、説明に引き込まれました。参加者一同、日本における媽祖廟が、台湾文化、宗教、人々の情熱、心の交流と支えの場であることをしっかり理解することが出来、有意義なワークとなりました。

見学後は、JR新大久保駅近くの韓国料理とんなら2号店において、ランチ懇親会。いつも通りの楽しい時間で、美味しい韓国料理を頂きながら、親睦を深めることが出来ました。佐藤先生も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
9月も終わろうとしているのに真夏のような暑さの中でのフィールドワークでしたが、貴重な一日を過ごすことが出来ました。みなさま、ありがとうございました。

プラチナコミュニティ研究会 17期生 小笠原明美

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