妻から7月はじめに熊野古道、那智大社にもう一度行ってみたいなぁと、誘われました。妻は今年の3月ごろから急に咳き込み、息苦しいさの症状が出始めてました。町医者の紹介で横浜労災病院に受診したところ、間質性肺炎の診断。それも肺機能に違和感がみられるので、8/4に検査入院が予定されてました。妻は、自分の体調に違和感があり、体の怠さ、ふらつきもあって相当重たい症状なのを、理解していたようです。
妻は、学生時代に高野山から那智大社、那智の滝から熊野古道を、何度も繰り返して行くほど探求していました。自分体調が急激に弱っていくのを実感して、今なら最後の力をふりしぼり、夫婦でもう一度行ってみたい気持ちになったようです。
妻は、体に自信があり社会人になっても年に1回は、海外のトレッキングにも出かけてました。自分のこの体調急変にとてもショックを受けていた様子が、私にも伝わってきてました。私も弁膜症の手術にペースメーカを装着してますので、坂道やつづら折り歩道橋などでは休みながら登り切るという体調。妻から2人で遠出の旅は、今回が最後になるかもしれない…のでの思いうけて、悩みましたが万全の準備をして、妻が入院する前の7月末に3日間の旅に出ることにしました。
私も、33歳のときに和歌山の紀伊田辺から那智大社、那智のたき熊野古道に行ってましたので、もう一度行ってもいいかなと思いでした。心配は妻の体力、体調でした。新横浜から名古屋、名古屋から特急南紀で紀伊勝浦。妻の動きは意気込みとは裏腹で駅構内での歩行、乗り換えの歩行も杖をつきながら、ふらつきに息苦しさがあるようでした。その日は、紀伊勝浦でタクシーを借り上げての移動。勝浦の街を案内してもらいながら、熊野古道、那智大社と那智の滝に向かいました。前来たときは歩きましたが今回はタクシー。大門坂で清浄な空気を吸って、妻の体調を気にしながら那智大社にむかった。那智大社で今回の旅の安全祈願して、那智の滝へ。那智大社と那智の滝の雰囲気で気を引き締められた感じ。妻の様子は辛そうであるけど、笑顔なので少し安心した。運転手さんが、色々説明してくれてるのも楽しかった。

今回妻の楽しみにしていた佐藤春夫記念館に向かったが、耐震補強工事で休館中。自筆原稿が見れなかったのは、残念。瀟洒な洋館風の外観を眺めて、今日の宿泊先の勝浦のホテルへ。
2日目は同じ運転手さんのタクシーで、潮岬に向かった。今日も酷暑になる予報と運転手さん。途中、奇岩で天然記念物の「橋杭岩」立ち寄り、私だけ海岸まで降りた。海岸から戻ってきてから運転手さんの説明。妻は駐車場から車から降りずに見ていた。絶景であった。本州最南端の駅、串本駅前を通って潮岬へ。
「くしもと大橋」を渡って紀伊大島では日本最古の石造灯台樫野埼灯台を眺め、トルコ記念館、日米修好記念館などを運転手さんの説明を聞きながら通過して、本州最南端の地潮岬で昼食休憩、涼しい休憩所で海をみながらゆったりした。妻は相当疲れてるようだが、ゆっくりしながら楽しめている様子が嬉しい。運転手さんの説明も、愉快なのもいい感じだ。(7期生 堀崎 剛)
=追伸=
妻は8/4入院精査、肺の外壁が機能不全状態。気胸を塞いでも肺機能が戻らない。肺の外壁牽引手術したが牽引ができないので、常時酸素吸入ボンベで酸素補給になった。DRから急変もあるので、救急搬送はためらわないでを、条件に9/3㈬に退院。要介護1。飛行機、船舶に長距離の移動も無理なので、避けるように指示。
妻は今回和歌山に2人で行けたことを、よかったと言ってくれてるのが一番です。運転手さんの河部さんにも感謝です。話も大変上手く調子の悪い2人を十分に楽しませてくれました。
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