残り少ない健康寿命に焦り、コロナ明けで解禁された海外旅行に妻や友人と子供の頃からの憧れのエジプト、インド、アフリカ、エベレスト、シルクロードなどに行くことにしました。実際に行ってみると写真や映像の知識との違いに驚くことばかりで、トルクメニスタンでは地獄の門までの片道4時間は、これまで体験したことのない凄まじい悪路の連続で、本当の地獄でした。エベレストは2回目の観光飛行で見ることができ、10年前にヒマラヤで初めてのタンデムのパラグライダーを1時間ほど経験し、死ぬほど怖かった時以来の雄大な山々を今度はゆっくり見ることができました。30年ぶりのエジプトは大きな変化を感じませんでしたが、40年ぶりのインドはびっくりするほどの活気があり発展していました。

次に私がこれまでの旅の中で一番感動したアフリカ探検旅行についてお話ししたいと思います。

昨年の5月に12日間でタンザニアの世界遺産であるセレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ保全地域をガイド、運転手、友人との4人でランドクルーザーに乗って探検旅行をしました。50年前に青年海外協力隊に参加した友人が立てた当初計画は、自分でテントの設置撤去行いながら回るバスツアーでした。私は、70過ぎて無理だろうと考え経験者の妻からのアドバイスでロッジに泊まり日本語ガイド、運転手付きのツアーを見つけることができ、料金も安く上がり驚きました。妻に感謝ですが、なんと一か月後に妻は友人とタンザニアへ同じガイドで旅行に行きました!

日本から乗り継ぎなどで30時間以上をかけキリマンジャロ空港に着き、そこからランドクルーザーに乗って最初に行ったのはセレンゲティ国立公園でした。広さは、四国や関東平野の8割ほどの広さがあり、そこを1日100㎞を超える距離を動物を求め走り回ります。

公園内には300万頭を超える草食動物が多数生息しており、シマウマやキリン、ヌー、インパラ、象など多くの草食動物に会えます。雄ライオンなどは車から1m先の道路脇のブッシュの中に隠れていて、こちらを大きな顔で睨んでいました。怖かった。ここでの重要なルールはトイレも含め決して車から出ないことです。ガイドにキャンプ場のトイレ前に3頭のライオンが寝そべっている写真を見せてもらいましたが、キャンプにしないで良かった。このガイドは視力が5で私の大きな双眼鏡よりもすごかった。

公園内ではランチタイムの場所は決められており多くの車が集まってきます。そこはサルにとっても食事場であり、ランチ中の客から食料を略奪するために集まっています。私も目の前で2回も略奪され、あろうことかランチボックスの中にサルのお土産を残されました。

道中ではヌーの大群や象の大群に道路をふさがれることもあり、象などは道路の水たまりで水浴びをしていて終わるまで待たされます。象は群れで移動しメスの長老が率いますが、オスの長老は群れから出されます。草原で一匹だけでいる大きな象はほとんどがオスだそうで、人でよかった。

その他ハゲワシやハイエナ、ヘビクイワシの食事風景や珍しいサイなども見れました。星の王子さまのバオバブの木もほんとに大きくて感動でした。また、ホテルの屋上から見る周りがすべてが地平線で、夕日や朝日、雲の色や夜空の見慣れない星座や南十字星がとても印象的で感動しました。

現地で印象に残った食事は、屋台で食べた串焼きでここの名物です。私は牛を、友人は鳥を選び鉄筋のような硬さの鳥の串焼きに友人は前歯を折り悲惨な目にあいました。旅は色々な出会いがありアクシデントや失敗もありますが、それも旅の楽しみで思い出に残ります。

ほんと旅は楽しいですね。(7期生 加瀬靖博)

 <<Kissの会は、RSSC同窓会ホームページへの投稿サークルです>>
【Kissの会 連絡先】         kiss7th.rssc@gmail.com 
【投稿履歴/Kissの会 webサイト】https://rssc7thkiss.jimdofree.com/

この記事の投稿者

編集チーム