昨年秋に50数年の会社生活を終え、気儘な自由人となりました。時間は増えましたが、暇を持て余すというほどではありません。仲間たちとの会合や、ボランティア活動、地域活動、旅行や、趣味などで、スケジュール表は日々埋まって行き、時間が経つのが以前よりも早く感じられるようになっています。ただ、その反面、年齢相応に身体の衰えや、持久力の低下などを感じる機会も増えてきています。今回、KISSの会の投稿時期が近づいたので、何を書こうかと考えていた時、ふと自分には後どのくらい時間が残されているのかとの考えが頭をよぎりました。そこで、私に残された時間をいくつかのlevel、地球の余命から人生の残り時間までを比較しながら空想してみることにしました。

まず、最初に頭に浮かんだのは、私たちが住む地球の残り時間です。地球が属する太陽系は、今後数十億年かけて膨張し、地球を飲み込むと言われており、地球は否応なく消滅します。更に地球は、温暖化、環境汚染など、人類による居城環境の悪化で地球寿命といわれる45億年から50億年を待たず、より短期間で滅亡するだろうとの予測もあります。加えて、地球上の生物がこれまでに何度か経験し大量絶命が今後も起こる可能性も否定できません。ただ、言われるような億年単位の時間は、私たちにはピンときません。人類はこのことを予測し、地球温暖化対策や環境汚染の防止など地球環境を守る取り組みも遅々とですが検討し、惑星への移住計画なども考え始めています。ただ、このレベルの懸念は、地球レベルの課題として、今の私の考えからは外しておくこととしました。

次は、現在の地球について考えてみます。地球の終末時間と言うのを聞いたことはありますか? 米国の科学誌「Bulletin of the Atomic Scientists」が毎年発表しているものですが、今年1月28日に発表した「人類最後の日」までの残り時間を概念的に示す「終末時計」は残り89秒」と、1947年の終末時計公表以来、最も短くなったと発表しています。ロシアとウクライナの戦争を含めた、地政学的紛争は核使用の恐れを増大させ、気候変動への対応は米国第一主義で停滞の一途をたどり、加えて人口知能(AI)の拡大、兵器利用へのリスクの増大もこれに拍車をかけることで、全世界が混沌の度合いを高めた結果と言えます。とは言っても、この時計も、世界各国の指導者達が脅威を軽減するために協力し、大胆な行動を取るべく連帯すれば、時間を延ばすことが可能であり、対策はあるとも言えます。

更に的を絞り、日本における、人の寿命という時間から私自身の残り時間を考えて見ました。厚生労働省が発表している2024年の日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.13歳となっています。平均寿命とは、「0歳における平均余命」のことですので、これに「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる健康寿命」を考慮すると、男性が72.6歳、女性が75.5歳前後となっています。つまり私を含めたRSSC7期生の多くが個人差を考慮しなければ既に健康に生活できる年齢を超えるか、近づいているということではないでしょうか。=↓クリックしてご覧ください↓=

私は、この現実を踏まえ、これからは、人生のカウント・ダウンの期間と捉え、どのように生きるかを考え始めています。今、世界の風潮が、強いものに調子を合わせ、腕ずくで自らの利益追求を優先する社会と言えますが、多少とも余裕のある世代の一人として、次の世代に希望を語るという役割の重要性を再確認し、善きものに目を向けて、それらに忠実な姿を追求し、残り時間を楽しく、夢ある時間にすべく頑張ることが、Count Down世代の役割と考えてみてはどうでしょうか?  

<<Kissの会は、RSSC同窓会ホームページへの投稿サークルです>>
【Kissの会 連絡先】         kiss7th.rssc@gmail.com 
【投稿履歴/Kissの会 webサイト】https://rssc7thkiss.jimdofree.com/

この記事の投稿者

編集チーム