さくらを愛して~「さくら美守り隊」と共に
三期生顧問 神山 利
日本人が一番愛している花と言えば桜,日本人にとって桜は特別な意味合いを持っています。春が近づくと今年の開花は何時かが話題になり,満開になると皆さんお花見を楽しみます。「花」と言えば「さくらの花」を指すのが一般的ですし,花を冠して桜に通わせる言葉も数多くあります。
2001年に千代田区在住の主婦の皆さんが「さくら美守り隊」というボランティア団体を立ち上げました。その頃,桜の名所の「千鳥ヶ淵」では,歩きながらの喫煙や散乱するゴミの山が問題となっていました。
「さくら美守り隊」は,その状況を改善して千鳥ヶ淵を訪れる皆さんに気持ち良くお花見をして欲しいという思いから,お花見に来られた皆さんに「禁煙」と「ゴミ散乱防止」を訴えました。「さくら美守り隊」の皆さんの粘り強い活動が実って,千鳥ヶ淵での「歩きながらの喫煙」「たばこのポイ捨て」もなくなり,それがきっかけとなり千代田区は全国で始めて「路上での喫煙禁止」を条例化したとのことです。今では当たり前となっている「歩きたばこ,ポイ捨て禁止」は「さくら美守り隊」の活動がその始まりだったのです。
私は2009年の春から,「さくら美守り隊」のボランティア活動に参加し,毎年千鳥ヶ淵で「さくら再生募金」の呼びかけと「清掃活動」を行っています。
「さくら美守り隊」の活動によって,今では千鳥ヶ淵は大変綺麗でゴミを見つけるのに一苦労な程です。
桜の名所の千鳥ヶ淵には毎年約100万人のお花見客が訪れ,400~500万円の「さくら再生募金」が集まります。少しはお手伝いできたかなと思っております。
ソメイヨシノの桜の寿命は60~70年と言われています。千鳥ヶ淵を始め皇居周辺の桜もその時期を迎え始めています。ただ,手を入れてやれば寿命も延びるということです。「さくら再生募金」もこれに役立っています。計画的に桜の木の植え替えもしています。
私の好きなさくらは,ソメイヨシノの片親である「オオシマザクラ」です。白の清楚な趣に心が洗われます。
今年は,新型コロナウィルス感染拡大のため残念ながら活動も中止となりましたが,これからも千鳥ヶ淵での「さくら美守り隊」のボランティア活動を通じて,桜に接していきたいと思っています。
*次回は4期の大戸澄子さんにバトンをお渡しします。お楽しみに。
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