東北自動車道の終点にあたる青森インターチェンジを降りると、5分程で三内丸山遺跡に到着する。2019年には三内丸山遺跡と隣にある青森県立美術館を訪れている。その時は巨大な「あおもり犬」の展示に目を奪われてしまい、縄文時代のイメージを一新させたものとなった「三内丸山遺跡」の価値をあまり理解できないままだった。
しかし、2021年7月27日に北海道・北東北縄文遺跡群が世界文化遺産に登録されたことを知り、あの時もっとよく見ていたらと反省するばかりであった。「あおもり犬」も良いが、縄文人の生活や信仰についてもっと知りたいと思っていたら、2024年・2025年の2年で、北海道・北東北の縄文遺跡群を訪ねる旅を夫が計画してくれた。
2024年は北東北縄文遺跡群を訪ねる8日間の旅である。御所野遺跡、是川縄文館、三内丸山遺跡、大森勝山遺跡、亀ヶ岡石器時代遺跡、田小屋野貝塚、大湯環状列石、伊勢堂岱遺跡を訪ねた。展示方法も工夫があり、貴重な展示物ばかりで「時間が足りない」「もっと見ていたい」と思ったが、現地のボランティアの方の説明と共に見学することができた。遺跡は岩手県、青森県、秋田県に点在しているので、移動の時間もあり1日に1~2か所の見学しかできなかった。三内丸山遺跡では、1992年に青森県運動公園整備事業(野球場建設)に伴う発掘調査から、大型掘立柱建物跡が見つかったことで予定地が保存されたとのこと、それは教科書で読むより、現地の方から話を聞くとより理解することができる。
青森県の岩木山麓にある大森勝山遺跡を訪ねた時は遺跡そのものより印象的なことがあった。それは「熊避けの爆竹音」である。入り口で数分間隔になる音に「熊が本当に出てきたらどうしよう」と思ったが、縄文時代晩期(約3000年前)の環状列石の内容がわかる唯一の史跡なので恐る恐る見学することにした。環状列石の後ろには岩木山を望むことができ、縄文時代の人が岩木山を崇め、祈りの場であることを体感したが、「熊避けの音」が気になり見学時間は最短時間になってしまった。(2025年8月末から見学は中止となっている)
2025年は北海道縄文遺跡群を訪ねる10日間の旅になった。函館市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡、大船遺跡、森町遺跡発掘調査事務所、入江・高砂貝塚、北黄金貝塚、キウス周堤墓群を訪ねた。函館市縄文文化交流センターで企画展「国宝 土偶 カックウ発見50年のあゆみ」(右:ポスター)を見ることができた。
小板アエさんがジャガイモを収穫しようと鍬を一振りし、ジャガイモと思って泥をとると、人間のような目と鼻がでてきてビックリした発見にまつわるエピソードなど、発見から50年のあゆみが展示されていた。
森町遺跡発掘調査事務所では発掘された出土品に混じって、体長2.2mのヒグマのはく製が展示されていた。まさかの熊である。はく製なので熊避けの鈴は必要ではないが、爪の鋭さと長さに恐ろしさを感じた。2024年走行距離1,796km、65,787歩、2025年1,814km、63,481歩、合計3,610km。(日本列島の長さ以上)、129,268歩。
北東北・北海道縄文遺跡群を訪ねる旅は、津軽海峡を挟んで共通の文化であり、交流・交易があり地域のつながりを強く感じることになった。 運転免許証を返上した私は乗っているだけなので、ひたすら運転してくれた夫に感謝の旅となった。(7期生 金子)
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