7月定例会報告
1活動日 2016年7月7日(木)13時~15時
2場 所 セントポールズ会館「すずかけ」
3出席者 11名
4テーマ 「ジャズスタンダードから振り返る映画」
5話題提供 柴原悦子さん
今まで ウイメンズクラブのテーマとして取り上げる機会のなかった音楽の分野であるが、今回ジャズに魅かれ、ライブハウスにも足繁く通っている会員の柴原さんが特に映画を通して記憶に残ったジャズについて、準備してくださった十数曲を流しながらお話しくださった。この四月からはまた新たな仕事にも挑戦され、ジャズを通し、まさに現代をいきいきと生きる女性の姿を見せてくださった柴原さん。きっとご自身の人生観にも大きな影響をもたらしたであろうジャズの世界について、「皆さんお分かりになるかしら?」と少し心配そうに、しかしながら如何にも楽しげに説明をしてくださった。オペラ、ミュージカル、舞台、映画等で歌われたスタンダードソングが多く、会員の皆さんはそれぞれの曲に思いを馳せていたのではないでしょうか。
振り返ってみると、特に我々世代は、戦後の新しい文化、取り分けヨーロッパやアメリカを舞台にした映画音楽には特別な憧れを持って生きてきたように思われる。改めて当時の映画音楽を口ずさんでみると忽ちその時代にタイムスリップしてしまい、懐かしさが込み上げてくる。思えば、年を経て、今まさにそういう年齢になったのだと実感させられた。
今回、柴原さんから「スタンダード・ソング/ナンバー」とは、音楽の世界で50年以上に亘って標準であり続け、多くの音楽家たちによって時間を越えて今なお歌い継がれ演奏され続けている曲について呼ばれているということを教えていただいた。何気なく使っていたスタンダードソングという呼び方にも理屈付けがあることを初めて知った。そして歌い手や演奏家のオリジナリティに沿った、または時代に応じた様々な解釈がなされることで原曲が多彩に変化し、古典と言えども事あるごとにそこに新しい息吹がもたらされていくものだということも。
この日のために柴原さんがセレクトしてくださったジャズは我々にも馴染みのよい名曲ばかりで、一曲ごとにその時代背景や作曲者、歌手のことなどの説明も入り分かり易かった。最初はセントポールズ会館隣室「芙蓉の間」に気を遣い小さな音量でスタートしたが・・・隣室の方たちが退出された後は、遠慮なくボリュームを上げて皆で楽しませていただいた。
最後に会員から「自分の中での記憶に残る音楽」について話題提供があり、「私は○○○○」「私は何だろう?」と一頻り話しが弾んだ。60年、70年と生きてきた人生を振り返ると、特に女性はいろいろな場面でジャンルは別にしても音楽によって癒され、また励まされてきた部分も多いのでは・・・と思われる。そしてこれからもきっと。
<写真紹介>
・スワニー/サリナ・ジョーンズ
・サマータイム/ビリーホリディ
・ALL The Things You Are/フランク・シナトラ
・Love Is Here To Stay/エラ・フィッツジェラルド+ルイ・アームストロング
(記:小杉)
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