RSSCで得た宝物
7期生会顧問 高橋豊房
62歳で退職すると決めた。さてその後どうしようかと考えていた時、立教大学でセカンドステージ大学というものが運営されていることを知った。これはいいぞ、浮世の垢を洗い落とし、知識と教養のブラッシュアップだと思い挑戦を決めた。本科、専攻科での新たな人達との出会い、苦労した修了論文、同好会への参加、実に充実の2年間だった。ここでの出会いは私の新たな財産となっている。同好会の一つで今も続いている「読書会」もRSSCで得た私の大切な宝物である。
RSSC7期専攻科の10月、「読書会」の発足の中心を担ったDさんから、みんなで楽しく本を読む「読書会」みたいなものをやってみたいと考えているのだが参加してみないかと声をかけられた。RSSCを卒業しても同期生と何らかの交流を続けていきたいと思っていたので、断る理由もないと参加することにした。「読書会」の醍醐味は何といっても、同じ本でも読む人によってそれぞれ読み方があり、感じ方があり、自分とは違う感性を知ることができる点にあるだろう。私などは毎回、あ!そうかそういうことだったのか、なるほどそういう見方もあるのかと啓発されることばかりである。
2015年12月の第1回読書会から積み重ねて、この9月で(コロナで休会6回を含めて)117回となった。ふと本棚を眺めてみる。かつては仕事に関する本、歴史の本などが本棚の多くを占拠していた。それが、「読書会」に参加してから少しずつ文学作品が増えるようになってきた。かつては芥川賞、直木賞、本屋大賞などには全く関心がなかったのに、今では発表になるとすぐに購入したり、図書館に予約を入れたりするようになっている。それもこれも読書会に参加したおかげである。
最後に、私を「読書会」に誘い読書の楽しみを与えてくださったDさんに深い感謝の意を表したい。
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