北海道の夏の旅を終えて、はや三ヶ月が過ぎようとしている。夏の北海道は本当に素晴らしい旅だった。ただの旅行では無く北海道の自然を自分たちの体で感じとれる旅にしたいと自前のオープンカーを大洗から苫小牧行のフェリーに積み込んだ。北海道一周3,000キロの旅にチャレンジ。全行程オープン状態での走行。もちろん雨が降れば幌の屋根をかぶせる予定だったが10日間全く雨は降らず、天気に恵まれた最高の条件だった。
北海道の旅は二通りある。主要な観光地を数日でバスや電車、レンタカーで回る旅。そして北海道一周を目指してバイクや自転車でチャレンジする旅。 自転車での北海道一周は大変な冒険だ。岬や峠を目指してペダルを必死でこぎ続ける若者の姿には感動さえ覚える。
オープンカーでのんびり走る我々には、ちょっと気恥ずかしさも感じる。オープンカーの魅力はバイクと似ている。走りながら気温の微妙な変化や湿度の変化を感じる事が出来る。受ける風には、あたかも色がついているようだ。木漏れ日の森を走り抜ける時は緑色。海岸沿いを走るときは水色。潮風の香りは加山雄三になったような気持ちにさせてくれる。苫小牧に上陸し札幌、小樽を通過し積丹半島。ニセコ、函館大沼、夕張から襟裳岬。摩周湖から知床へ。知床から稚内へはオホーツク海を眺めながらの片道400キロ。
日本最北端の稚内ではロシア語のラジオ放送がBGMに。美唄、富良野そして岩見沢、札幌そして乗船地の小樽港で我々の3,000キロの夏の北海道一周10日間の旅は終わった。(7期生 木村・馬淵)
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