~プロボノ研究会主催 アートセラピーによるウクライナの皆さんと交流~

 2024年5月25日に開催いたしました『第4回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介いたします。今回は日本の参加者10名、ウクライナの参加者2名の合計12名で開催いたしました。この交流会は、プロボノ研究会のウィックスかおり代表と、ウクライナの精神科医ナタリアさんが知り合ったことをきっかけに、母国の厳しい状況から避難してきたウクライナの皆さんと、日本人との交流する機会の創出を目的として立ち上げた、プロボノ研究会独自の企画です。

【ナタリア先生】↓

 今回は、精神科医のナタリア先生により『君の強さは何でしょう』というテーマで、自由な形で作品を仕上げていきました。自分の想いのまま絵を描いても良いし、前回学んだコラージュ手法を取り入れても良いとのことで、参加者が自由気ままに自分の強さを表現していました。

 日本人は日頃から、自分の短所には謙虚にかつ真摯に受け止める傾向にありますが、長所をアピールすることに関しては少々苦手意識があるようで、自分が書いた作品をなかなかうまく言葉にできないようでした。しかしながらこのアートセラピーの素晴らしい点は、自分自身が表現しづらい部分が、自身の作品によって『視える化』されており、その作品に対する、ナタリア先生からの質問によって、それぞれが潜在意識の中で育んでいた、“強さ”に気づく参加者も多く見受けられたようです。

また今回は絵を描くだけでなく、同じウクライナのオレクシーさんの企画による、細かい石膏ボードのパーツを集めて組み立てる『動物アート』の製作にも挑戦しました。この作業は、事前に用意された作成図に従って、細かいパーツをボンドで組み上げていく積み木のような作業で、今回の製作テーマは『ゾウ』でした。そしてその細かい作業に苦戦しながらも、全員が見事に完成させることができました。

 最後に、仕上がった『ゾウ』に前半のアートセラピーで見いだされた、自分自身の強さを象徴するストロング・カラーを、石膏ボードの『ゾウ』に色付けて完成させるという作業を行い、それぞれが同じ形の『ゾウ』に、ストロング・カラーを色付けることによって十人十色の作品が仕上がり、その作品を並べた情景はまさに圧巻であり、今回のアートの醍醐味を物語っておりました。

 今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方、アートセラピーに興味のある方はぜひお声がけください。 

プロボノ研究会 15期生 中川與和

  【連絡先氏名・メールアドレス】
   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com

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RSSCシニアプロボノ研究会