2024年6月30日に開催いたしました『第5回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介いたします。今回は日本の参加者5名、ウクライナの参加者6名の合計11名で開催いたしました。この交流会は、プロボノ研究会のウィックスかおり代表と、ウクライナの精神科医ナタリアさんが知り合ったことをきっかけに、母国の厳しい状況から避難してきたウクライナの皆さんと、日本人との交流する機会の創出を目的として立ち上げた、プロボノ研究会独自の企画です。

 今回は、精神科医のナタリア先生により『あなたにとっての理想とは何ですか?』というテーマで、自由な形で作品を仕上げていきました。自分の想いのまま絵を描いてもよし、前回学んだコラージュ手法を取り入れてもよし、また粘土細工で表現してもOKとのことで、参加者それぞれの願いを込めて、自分にとっての理想(IDEAL)を表現しました。

 作品を通して『視える化』された各々の理想を、ナタリア先生の質問によって、みんなの前で思いを伝えることができ、より心の奥に眠る様々な思いが具現化されることを体験しました。また同時に“精神の開放”というリフレッシュ効果もあり、参加者のアートセラピー後の笑顔がとても印象的でした。

 今回ウクライナの参加者は、比較的若い方が多く(大学生2名、中学生2名)、自分自身の思いを一生懸命伝えようとする姿に感動を覚えると同時に、それぞれの未来と理想を追求するためのミッションをしっかりと認識していることに、大いなる可能性を感じました。

 最後に参加者全員の理想は、『争いのない平和な世界』であることを認識することで、今回もアートセラピーを通して、とても有意義な時間を共有することができました。しかしこれは決して、今回参加した日本人とウクライナ人だけの認識ではなく、何億光年もの空間を移動している『宇宙船地球号』の乗員(約75億人)全員が、同じ課題に向き合って共有認識しなければならず、それができていない現状に、理想と現実とのギャップをあらためて痛感しました。そのためにも私たちシニア世代ができることを、小さな一歩から始めていきたいと思います。

 今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方、アートセラピーに興味のある方はぜひお声がけください。    

                             15期 中川與和

【連絡先氏名・メールアドレス】
   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com

【参加者全員の似顔絵  K.Takizawa (15期 堀ゼミ)】