2024年2月10日(土)第17回「あどらーカフェ」勉強会(16時~18時)が立教大学内松本楼2Fにて開催されました。この5日前には東京にも大雪が降りましたが、開催日当日は太陽の温かさもありとてもすがすがしい陽気となりました。

 さて、今回のテーマ「課題の分離」から「共同の課題」について、まず箕口先生から詳しくレクチャーを受けその後「課題の分離(分担)」についてのロールプレイ・ワークを参加者24名(オンライン1名含)、5グループに分かれ各グループより発表者1名が意見を出し合いました。

セントポールズ会館にて参加者24名 箕口先生によるレクチャー

 今回のテーマである「課題の分離」から「共同の課題」への具体的な手法を箕口先生より講義を受けました。まず「課題の分離」については、誰の課題かを考える、そして問題を細かく分けていくことが必要である。「共同の課題」としては、①言葉に出して相談・依頼する、②共同の課題にするか討議する、③共同の課題として取り上げれば、協力して解決策を探す、以上が注意点として挙げられます。

4名ずつ5グループに分かれロールプレイワーク

 後半のロールプレイ・ワークにおきましては、各グループ4名ずつ5グループに分かれ①発表者、②娘役、③母親役、④その他(オブザーバー)の役割分担を決めて「シナリオ 独身の一人娘が心配」(作;青木さん)についての疑似体験ロールプレイを10分程、その後ディスカションとして①課題の分離について②共同の課題について③課題の分担について、そして時間があれば④父親ならどの様な声掛けが母親と娘にできるかをグループ内で20分程話し合いました。

 今回のシナリオは家族内の日常的な問題を取り上げていることで、「垂直的思想」でこの問題は起こっているが、アドラー心理学では「水平的思想」で取り組むことで問題解決は可能としています。つまり、親と子の関係ではなく人と人との横の関係としてコミュニケーションを取ることが重要であるとしています。

 各グループからは、積極的な発想と独自性もみられ、印象深いロールプレイ・ワークであったと感じました。(1グループ3分程)

 最後にアドラーの一言として、相手の課題に踏み込まず、自分の課題に相手を踏み込ませない。つまりお互いが協力し合うことが大切である。そして、人は変えられない、しかし私は変えられる。まず不器用であっても、自分の行動を変えてみることの必要性を今回の勉強会で強く学びました。勉強会後は全員で写真を撮り、その後参加者15名で池袋「はなの舞」で懇親会が行われました。次回の勉強会は番外編として、箕口先生のコミュニティ心理学についての講座(合計4回)を予定しております。次回の再開を約束して終了しました。

15期 斉藤 公一

第17回あどカフェ勉強会 参加の皆さまお疲れさまでした!

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RSSCあどらーカフェ