2025年7月月27日に開催いたしました『第13回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介します。今回は日本の参加者6名、ウクライナの参加者2名、合計8名での開催となりました。猛暑の中、汗だくになりながらも、この企画への参加を楽しみにしているメンバーと共に、熱く語り合いながらポジティブモード全開の活動となりました。

今回は2025年の第七弾のアートセラピーは『理想の一日とは?今日、自分のために何をしたいか?』というテーマで、各自が自分自身の日常を振り返りながら、作品を仕上げていきました。アートセラピーの活動を開始した当初(約1年半前)は、“希望”、“目標”、“好きなもの”、“思い出”など比較的取り組みやすいテーマが多かったのですが、2025年からは参加者の心の奥に一歩踏み込んだテーマがメインとなっております。今回は自分自身が望む一日の在り方を、アートを通して表現することに取り組みましたが、作品の発表では、参加者が想像もしていなかった未来への不安が、あぶり出されるように可視化される状況を目の当たりにすることができ、アートセラピーの効能をあらためて実感できた有意義な時間でした。
仕上がった作品には作者の様々な思いが反映されており、理想の一日を“人間の五感”を軸に表現する人、“自分で現実に体験した日常”からその先の理想を探求する人、“自分が望む未来”を理想の一日に当てはめて表現する人など、一人一人の独創的なアートが完成しました。そして、ちょっとした色の違いを質問することで、作者自身が気付いていない心の奥に眠っている感情が、言語化された言葉で浮かび上がってくる様子はとても神秘的に感じました。
今回のアートセラピーで最も感動的な出来事は、一人の参加者が『自分の理想の楽しい一日』をアート作品で発表した後に、「もし、この理想の一日が達成してしまったら、その後の未来が不安になる」といった一言から波及した、様々な意見交換の場でした。
【お悩みの解決】
未来とは先が見えないから不安が付きまとう ⇒ だから理想を求めて歩みを進める
⇒ 理想にたどり着き安堵する ⇒ そしてまた不安になる ⇒ だからこそまた新たな理想を求めて歩み始める ⇒ これを繰り返すことが人生を充実させることに繋がる
『不安』は決して悪いものではなく、人生を充実させるための重要なスパイスである!
このようにして今回のアートセラピーは、実に見事な哲学的結論にたどり着くことができました。
今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方、アートセラピーに興味のある方はぜひお声がけください。
RSSCシニアプロボノ研究会 15期生 中川與和
【連絡先氏名・メールアドレス】
代表者 ウイックスかおり rsscsrprobonodsk(アット)gmail.com
(アット)を@に置き換えてお送りください
