わが人生の半世紀を振り返ると、多くの危うい事があった。それを、今、世間を騒がせている事件と紐づけて、大きな出来事を振り返ってみた。

<危険な宗教団体からのアプローチ>
大昔の事だが、大学の掲示板に「海外ボランティア募集」との張り紙があった。日本の大学生100人と韓国の大学生100人で、韓国の歴史を学びながら、2週間のボランティア活動をするというもの。フェリーで下関から釜山へ上陸し、白バイ?の先導のバスで高速道を一路、ソウルへ。到着すると大勢の歓迎と新聞社のフラッシュを浴びる事に。その時に気づいたのだが、歓迎の垂れ幕の中に、何と!「統一教会」の文字が。当然、その夜は、この事が問題になった。主催者側の説明は、韓国側のメンバーが予定数に足りなかった為、仕方なく、何人か統一教会に頼んだという事だった。ただ、誰が統一教会員なのかは、わからない中、ツアーは継続された。途中で会った現地ボランティアの日本人は、日本は植民地支配で、韓国に大変な迷惑をかけた。だから、償いで韓国の為に身を捧げると話していた。今なら、分かるが典型的な、統一教会の日本観だ。その時は、感動し素晴らしいと思った。こんな日本人に、誘われていたらと思ったら恐ろしい。帰国後のモヤモヤ感は消えず、このメンバーとは、連絡を絶った。後に分かった事だが、旅行の主催企業の世一観光は統一教会合同結婚式の企画で有名な統一教会系の企業だったのだ。

<特殊詐欺の電話>
ちょっと前に、葛飾警察署の警察官を名乗る男から、詐欺で逮捕した人間が、あなたの郵便局のカードを持っているとか、あなたを友人だと言っているとか、おかしな電話があった。適当に返事をしていると、突然、電話を切られてしまった。もしや、フィリピンの留置所からのルフィーの一味の電話なのかと思ったが、その後は連絡がない。不真面目な返答にあきらめたか??

<堂々と行われる怪しい通販>
グーグルニュースの中の広告に有名スポーツブランドの安売り広告が頻繁に流れていた。あまりにも安すぎる偽物か?と思いながら、興味本位と怖いもの見たさで代引き発注。着いた品物はとんでもない偽物。コピー商品でもなく、何だこりゃレベル。似ても似つかぬ酷い商品。直ぐに佐川急便に電話して、キャンセルしたいと電話。それに対して、注文したところに、問い合わせしてとの返答。まあ、酷い対応だった。次は送り状の隅っこに書かれている電話番号に連絡。すると、台湾の中継物流センターに転送され、つながる。委託された物流センターでは分からないとの返答。何度も文句を言っているうちに、一週間以内に担当から連絡させるとの回答。勿論、返答無し。次は「現金書留で金返せ!」コール。最後は何故か中継センターが返金するとの回答。商品は、こちらで処分すると伝えると、これまたあっさり、OKとの事。一週間後、無事に全額返金となる。およそ、二週間の通販詐欺のドタバタが終わる。詐欺業者は、こちらが諦めるのを待っている。非常に疲れたが勉強にはなった。たまたま、返金はされたが、こんな事に絶対関わってはいけません。

<まとめ>
特殊詐欺などの被害者の80%は65歳以上の高齢者です。被害件数は東京、神奈川、千葉、埼玉に大阪を加えたのがワースト5。全国被害額371億円の半分を関東4県が占めている。特殊詐欺の手口は警視庁資料でも10の塁型がある。世の中、マルチ商法や、怪しい投資話等、楽をして儲ける話で溢れている。実際に被害にあって、負債を返済するために家を売り払い、田舎に帰ってしまった知人もいる。もはや、他人事ではなく、あなたも狙われているのです。みなさん、おいしい儲け話には要注意ですよ。(七期生 馬淵俊朗)

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