RSSC10期修了生
山口一夫

 2019年の3月にRSSC専攻科を修了した私は、自分を含めた中高年・シニアを元気にしたいという思いを込め、「生涯学習・セカンドライフ デザイン・社会活動参加支援」をテーマとしたセミナーや講演活動を始めました。幸いにも地元埼玉のいきがい大学(現・未来大学)や県下各市の生涯学習課から仕事をいただき、2020の2月まではセミナー講師として毎月順調な日々が続きました。私のセカンドライフは、7年目となる東京での英語通訳ボランティア活動と並行しこのまま順調に進む予定でした。しかし、コロナ禍のため2月を最後に通訳ガイドの活動は全てが中止、海外から外国人が全く来なくなってしまったので止むを得ません。更に3月の第1週を最後に予定されていたセミナーや講演も全てが延期や中止となってしまいました。

 その後、コロナ禍が勢いづき3月の中旬頃から自宅に籠りがちになった私のモチベーションは低下の一途をたどります。せっかく決まったセミナーやボランティア活動の再開見通しは全く立たず、私はただただ悶々としていました。そうした中、「人生100年時代のセカンドライフ・デザイン」に続く新しい講座開発に注力することで、日々のモチベーションを高めることが出来るのではないかと思いつきました。

 早速RSSCでの修論作成手順を思い出し、文献や研究論文を読み込んでのテーマ探し、企画書の作成、受講者用教材作成、講師用進行マニュアル作成などを令和2年度内に終えるよう計画しました。この計画に沿った活動が始まると、日増しにモチベーションが回復していく自分を実感しました。そうしているうちに、延期になっていたセミナーを7月に定員を半数、ソーシャルディスタンスを考慮し、リアルで実施したいとの依頼が入りました。セミナーは、体温検査/消毒/換気は元より、講師の私も受講者もマスクを付け緊張感をもって実施しました。セミナー中、受講者の顔の反応がマスクで分かりづらく皆が満足しているのか否かとても心配でした。でも2日間のセミナーが終わり、受講者からねぎらいの言葉や御礼、そして予想を超える高評価アンケートをいただくことができ心から安堵した次第です。その後も感染予防を徹底してのセミナーは続き、12月には、新講座「人生100年時代の幸福力アップセミナー」も成功裏にお披露目することが叶いました。

 

 

 

 

 

 

 はたして2021年の世界は、そして日本は、一体どのように変わるものか私に予測はつきません。恐らくは、昨年のように思うようにならないことが多々待ち受けていると予想されます。しかしこの様なときだからこそ、今年も自分の決めた小さな目標に少しでも近づき前進することで私らしく生きる一年にしたいと考えております。