趣味の果樹栽培は、かれこれ半世紀近くやっている。サラリーマン時代は決まった所に植える場所もなく、主にベランダや庭先にポットや鉢植えを並べていたため、苗を買ってきては枯らしのくりかえしだった。定年になり本格的に自宅や近くの農園で栽培するようになって、10年近くなる。その時に植えた南高梅やビワ、リンゴ(富士)などは毎年たくさんの実をつけてくれる。おかげで梅干しなどは毎年数十キロ単位で作れるので、知人におすそわけし、喜んでもらっている。さらには今年のコロナ禍での自己免疫力アップにも役立っている。

このコロナ禍で考えていたことは、これから10年後に、元気で楽しみながら日々送るのには、今何をすべきかである。齢を重ねるにつれて、足腰も弱り、行動範囲も狭くなることも考え、なるべく家の近くで日々楽しめることが良いと考え、自宅の一角に小さな果樹園をつくろうと決意した。過去の失敗から、いくら大きな鉢に植えても、果樹はあまり実をつけないことから、本当に狭い地面の露出している場所に、約12本の果樹(柿、レモン、アーモンド、洋なし、プラム、伊予かん、梅、ミカン、リンゴ、ナシ、イチジク、桃)を地植えした。それらの木々は、すでに鉢栽培で、毎年わずかながら実をつけているので、来年も確実に実をつけるだろう。地植えにした場合、毎年確実に幹は太くなり、多くの実をつけるはずだ。

ほかに庭の側面に、柑橘類(スダチ、ユズ、温州ミカン、ポンカン、甘夏)の果樹5本も、3年前に地植えしてかなり大きくなり、毎年実をつける。

2台の車を追い出した駐車場スペースに、野菜のコンテナや他の果樹(主にブルーベリー)の大小の鉢がならんでいる。もちろん果樹ばかりではなく、四季折々の花卉類もある。花や野菜も大好きだが、なんといっても果樹は、春先の芽吹きから、花が咲き、実をつけるまでたくさんの楽しみを与えてくれる。最近では、果実を加工しジャムや果樹酒などを作り楽しんでいる。4回楽しむことができる。

 

歩いて2~3分の畑では、四季折々の野菜を栽培している。春はサヤエンドウ、枝豆。梅干しに使う赤紫蘇も春先に種を撒く。夏はキュウリ、ナス、トマト、畑果樹のスイカ、メロン。秋は小松菜,チンゲン菜、キャベツなどの葉物。四季を通してレタスと大根を栽培している。もう一つの畑では根菜類やネギ、ジャガイモ、サツマイモなどを作り、自給自足を目指している。

 

日本の発酵食品は自己免疫力を高める効果があるということから、コロナ禍の今は我が畑で収穫した大根で沢庵づくりに精を出している

自分のまわりを再点検して、今傍にある資源を利用して、10年後の楽しみを作ることは、必ずや長寿につながると信じている。(RSSC7期生 木村栄作)

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