気心、詩心でコロナと生きる

渡辺信二

 みなさん、お久しぶりです。
 改めて自己紹介すれば、ぼくの専門はアメリカ文学、日米比較、創作ですが、その一方で、整膚師免許を持ちます。アメリカ文学(特に詩)と、東洋医学(特に鍼灸・気功・整膚)と、ふたつながらに究めようとして46年。それぞれの奥深さになお驚くと同時に、日本がアメリカと中国を結ぶ役割を担えないものかと、歯ぎしりしております。
 地理的・文化的・伝統的に日本は、中国に従ってきた、時折は鎖国した、のですが、しかし、戦後3四半世紀は、政治・経済の観点から言えば、完全にアメリカに従っています。アメリカの本来の真摯さと中国の深い智慧を、日本の外交的な巧みさ(おもてなし、ですか?)で手を結ばせることができれば、世界平和に貢献するのですが、各国と対等外交を展開するには、あと400年くらいかかりますかね。まだ、実質日米和親条約を想起させる不平等協定も残っているのに、逆に、アジアなどに対しては上から目線だし。
 簡単に言えば、損得ではなくて正邪の観点から、道徳ではなくて倫理の観点から、ちゃんと考え、相手の目を見つめ対等に意見が言えて議論のできる市民を日本でも育てたい。じぶんの夢だけでなくこの国の夢も語るような人間を育てたい。これがRSSCの、と言えないのなら、RSSCでなお教員を続けるぼくの、隠された目的のひとつです。
 9つの質問で頭脳を鍛え、外丹霊動功と五禽戯で身体を鍛え、心置きなく心身一如を味わい尽くせば、そののち、霊魂の世界へ行きたいと願っています。
 「詩心、気心」の講義は、今年度閉講でしたが、また機会があれば、開きたい。
またいつかどこかで、必ず、会えますから。

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編集チーム 十一期生