SB研は、8月1日に埼玉県の浦和でシニア世代の女性が中心となって、『孫育てグッズ』の製造販売の事業を進めている元気なコミュニティ『BABAラボさいたま工房』を訪問しました。ここは代表である桑原静さんが、シニア世代の経験や知恵を、地域や社会の中で活かせないかと考え、7年前に立ち上げた工房です。

 現在は、約50名のシニア女性が働く工房では、高齢者にも安心して孫育てができる“抱っこ布団”や“哺乳瓶”など、アイデア満載の製品を次々と企画・製造・全国通信販売を行なっています。建屋内にはミシン室、談話室、キッズコーナー、キッチン、事務室、販売コーナーなどがあり、スタッフは内職契約、アルバイト契約、パート契約、ボランティア契約など、自分に合った様々な雇用形態で勤務し、現在は30 代、40 代のスタッフも増加、長期雇用者も多いという。また、シニアの知恵を活かした編み物教室”など多様な事業やイベントも実施し、それによる収入を得られるシニアもいるそうで、雇用の場と楽しいコミュニティの場としても大きく貢献している。 

 工房見学の前に代表の桑原さんから設立から現在までの経緯や現在の状況の説明を受けましたが、明るく語る桑原さんの言葉は自信にあふれ、『困ったときには常に周りに助けてくれる仲間がいた』という言葉が印象的でした。これまで多くの苦労があったと思いますが、このビジネスにかける情熱の大きさと築いた人脈(協力者)の深さが、それを大きく上回るからこそ、乗り越えてこられたのだなと強く感じました。今後は、マーケティング事業やコラボレーション事業、コミュニティ事業にも拡大し、『ばばたちの働き方・生き方を提案する会社』にしていきたいと力強く語っていました。

 見学後、隣のヘルシーカフェ『のら』にてランチを頂き、『自分の住む付近にもこのようなコミュニティが欲しい』、『BABAラボだけでなくGIGIラボを欲しい』という見学の感想を語り合い、BABAラボを後にしました。

 シニアが、“住む地域で働く場所があり”、“楽しいコミュニティがあり”、しかも“収入も得られる”という場を築くとことは、相当な社会貢献だと思います。これからも永続的な成長と繁栄と期待すると同時に我々に大きな元気を頂きました。               

                   (文)古根村、(写真)宇治川

BABAラボ さいたま工房 http://babasaitama.com/

BABAラボにみる、高齢化社会のコミュニティビジネスhttp://www.mana-biz.net/2017/04/baba.php

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