社会学部の教員ですが、立教セカンドステージの科目を担当するのは今年が初めてです。皆さんとの初めての出会いは、コロナ禍の中でのオンラインウェルカムパーティでした。自己紹介の時に、ウクレレの弾き語りで、ルイ・アームストロングの「素晴らしき世界(What a Wonderful World)」を唄ったことを覚えていらっしゃいますでしょうか。ウクレレやギターを始めたのは、コロナ禍のある日でした。机の前に座って、Zoom by Zoomの時間を過ごしていく中で、ある日、突然、ウクレレでも習おうかと思いました。YouTubeを見ながら、猿真似の練習を重ねているうちに、ほぼ30年ぶりに少年時代の夢を思い出すことができました。
担当科目は、「Sociology of News/Journalism」です。「教室で新聞を読む」というコンセプトで、日々のニュースをモニターしながら、ニュースと世論の社会学を学ぶ授業です。日本と海外のニュースの比較分析を推奨しており、授業での主な参照メディアとしてThe Japan TimesとThe New York Timesを活用しています。英語科目ですが、概念の説明などについて明確な理解を要する場合、日本語を用いることもあり、日英バイリンガル授業ともいえます。研究面では、ニュースと世論の社会学、国際コミュニケーション論を専門としており、政治や外交、ポピュラーカルチャーやスポーツなど多岐にわたるメディア言説に注目し、ナショナル・アイデンティティと他者認識の表象について、そして文化・メディアのグローバル化に関する研究に取り組んでいます。
複数の立ち位置と海外での研究及び生活経験から得た視点と知識、そして趣味の世界での経験なども、研究・教育に活かせられれば、何よりの幸せですね。どうぞ、よろしくお願いいたします。