当クラブは、毎年ホームカミングデーでチャリティーバザーを行い、売上金をカンボジアの寺子屋建設に寄付してきましたが、このたび2024年4月に「スバイルー寺子屋」が完成し、募金者銘板に当クラブの名前が刻まれたことを記念して、RSSCユネスコクラブ10名と朝日生命ユネスコクラブの木間さんご家族含め参加者14名で2月4日から5日間カンボジアフィールドワークに行ってきました。

まずはユネスコカンボジア事務所へ挨拶訪問。ブッタ所長はじめ所員の方々から歓迎していただき、「カンボジアの歴史と人々の生活」「寺子屋プロジェクト」についての講義が2時間ほどありました。ポルポト政権下カンボジアの地で奪われた、たくさんの命や徹底的に破壊された学校や教育について心が痛み、命の大切さ、教育の大切さについて改めて考えさせられました。休憩時間には沢山のお菓子や果物までご用意いただき、参加者一同はその温かい「おもてなし」に感激しきり。

その後、専用車でスバイルー寺子屋に向かいました。(スバイルー寺子屋は、世界遺産アンコールワット遺跡群のあるシェムリアップの市街地から約80キロの集落にあります。スバイルー郡はシェムリアップ州の中でも最も貧困率が高い地域です。内戦の際に居住地が破壊され、森林内に散在して集落を作った結果、医療や教育などが不足しており、今でも6歳~14歳の子供の25%は学校に行っていません。成人でも17%は読み書きができないため、寺小屋では小学生クラスに加え、成人に対しても識字クラスを実施しています。)

私達は寺子屋の授業を見学させていただき、元気に学ぶ子供たちの姿にまた感動しました。交流プログラムの時間は参加者で準備・練習してきたので、4グループ(生徒5人に私達3~4人)に分かれていただき、折り紙をしながらGoogle翻訳を使ってグループミーティングをしました。Google翻訳でのクメール語の意思疎通は思った以上に盛り上がり、良かったです。その後は戸外で紙飛行機を飛ばしたり、持参した縄跳びや大縄跳び、ボール遊び、バルーンアート等で一緒に目一杯遊び、本当に楽しかったです。

翌日からは世界遺産のアンコールワット遺跡の見学や、トンレサップ湖の水上生活者の見学、夜はホテル近くにある有名な「パブストリート」の見学?など充実したフィールドワークになりました。

参加者は「楽しく有意義な5日間だった」「ユネスコに関わっていることを実感した」「楽しく素敵な経験だった」「私たちは恵まれていることを実感した」「ニュースだけでは感じられないことを肌で感じた」「子供たちの明るく笑う顔とキラキラ輝く瞳が印象的」と感想をいただきました。

すべての人が基本的人権として、生活に必要な文字の読み書きや計算能力を身につけ、夢や未来がえがける世界になることを願い、活動を続けていきたいと思っています。そして、私たちは子供のころから十分な教育を受け、なおRSSCで学び直しができる恵まれた環境に感謝したいと思います。

事務局長 12期 関澤恵子

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編集チーム 十二期生