大学生との異世代交流       英会話クラブ 5期生中島正昭

1960-1970年代、団塊世代には留学・海外渡航などは、まだまだ程遠いものであった。国際的ビジネスマンを目指した私は、大学に入学するとすぐに、英語会(ESS)の門を叩いたのは言うまでもありません。長い外資系企業でのキャリアを終えた2012年、43年ぶりに母校のRSSCに入学、そして2014年には仲間と共に英会話クラブ(ESC)を立ち上げました。ESCにおいてはレッスンの他に、英語力・表現力増進の一環として、政治・経済・文化・時事をもとに毎週ディスカッションを行っていますが、かねてより立教大学英語会(ESS)と何らかの交流が持てないか思索していました。英語会OBも属する英会話クラブの呼びかけに対し現役メンバーも快く応じ、ついに3月30日4号館にて、英語会3年生らと我々英会話クラブメンバーとのディスカッションが実現したのです。当日のトピックとして、事前に我々が提示した中から彼らが選んだのは、

RSSCだからこそできた、異世代交流の場でした。

意外にも(働きすぎの日本人)でした。社会問題となった過労による電通女子社員の自殺、ブラック企業における過労死、残業を前提とした日本式経営などは、これから社会に飛び立つ学生にも大きな関心があったのでしょう。職務経験が豊富なかつての企業戦士が揃うESCメンバーとのディスカッションは、気後れもあったかと思いますが、彼らにとっては社会に出る前に、我々の貴重な企業体験を直に聞け、意見を交わせたことが何よりも大きな収穫であったようです。参加した英会話クラブメンバーからは、当日議事進行を務めた私が一番楽しそうでしたよ、とのコメントがありましたが、孫の様な世代と久しぶりに机を囲み、英語を通じてのディスカッションは、私を50年前にタイムスリップさせたからでしょう。素晴らしい異世代交流となりました。

     英語会OB(5期生中島・7期生矢野)と英語会3年生    
       いずれも且つては働きすぎの日本人、企業戦士・会社人間・ワーカホリックなどと揶揄されました。