活動日時 2017年 2月9日(金曜日)      午前11時20分~午後3時
場所 新宿角川シネマ
参加者 2期生4名 3期生2名

映画のあらすじ

20世紀初頭の英国で女性参政権を求めて立ち上がった女性たちの生き様を実話をもとに描く「未来を花束にして」。主人公モードはごく平凡な主婦である。友人の代理で急きょ公聴会で話すことになるモードは、権利を声高に訴えるのではなく、7歳から過酷で劣悪な労働に従事してきたことを淡々と話した。自分自身の人生と置かれた環境を自分の言葉で話したことが、彼女の中で変化のきっかけとなるのが、非常にリアルで興味深い。「もっと別の生き方があるのではないのか」という素朴な疑問が、女性参政権獲得という大きなうねりを生む震源となったのだ。警察に目をつけられた彼女たち活動家は酷い拷問を受け、警察のスパイになれと脅される。もちろん挫折や犠牲もあるが、それでも彼女たちは、活動の象徴である薄紫の花を身に着けて戦った。その姿は、何とりりしく、美しいことか。(http://cinemassimo.livedoor.biz/転載)

日本で女性参政権が施行されたのは1946年、70年前である。今を生きる私たちには参政権がある。しかしながらサウジアラビアにおいては2015年にやっと女性が参政権を得た。社会的には未だに男性優位なのだと愕然とする。女性が自ら声をあげ行動しなければ社会が動かない、それも大いなる犠牲を伴わなくては何も変わらない。この映画を通して私たちが当たり前のように享受している権利は”たくさんの名もなき女性たちが権利獲得のために闘ってくれたお陰なのだ”と改めて知り、女性の権利獲得のために命懸けの闘いをした先達に感謝の念でいっぱいになった。

映画鑑賞後、ランチをしながら意見交換した。

*生き方を自ら決めることもできなかった時代があったことに驚愕する

*社会に関心を示してもらうためには過激な行動に出なければならなかった 現在の自爆テロが頭をよぎった。

*この映画を中高生の歴史の授業で取り上げて欲しい。昨年12月の新聞によれば、”都立西高校では実在した運動リーダーの曽孫が来日した際に「参政権を考える特別授業」としてこの映画を上映。1年生の女子生徒は「苦難の末に女性参政権が生まれたと知り、あと2年で自分も得られる選挙権の重さを認識した」と意見を述べている。”という。

*行動を起こさなければなにも変革を起こすことはできない。私たちも無関心ではなく関心を持つことが大事。

等々 有意義な意見交換が出来た。

鑑賞後、誰もが口が噤んでしまうほどの少々重い内容の映画ではあったが、いかに現在の自分たちが幸せな社会に生きているのかも考えさせられるとても深い内容の映画だった。

会員の福井さんより難民のドキュメンタリー映画「海は燃えている」の紹介もあり、貧困や難民に関しても、無関心ではいられないと思えた。 (夏目 記)