名画(美術)鑑賞友の会 鑑賞報告 マリー・アントワネット展

美術館:森アーツセンターギャラリー

鑑賞日:2017年2月7日(火)11:00  参加人数:10名

 

 今回のマリー・アントワネット展鑑賞で一番印象的だったのは、「平日なのに信じられないくらい混んでいる」ということだった。美術展は2月26日まで開催されるが、とにかく想像を絶する混雑ぶりなので、前売り券、あるいは当日券を事前に購入することを強くお勧めする。

大混雑

 私が待ち合わせ時間の午前11時に美術館へ到着すると、1階入り口には長蛇の列ができていた。幸いにも前売り券を持っていた私でさえ、前売り券を入場券に引き換え、展示会場の52階に到着するまで20分もかかった。通常のチケットを購入するには1時間以上かかるということだったので、先に会場入りした5人のメンバーは、食事をしながら後から来るメンバーを待つことにした。52階のレストランは食事も美味しく、混雑でいらいらした気持ちも和らいでいった。窓際の席は東京のCity Viewが楽しめるので、少人数の場合は、景色を眺めながら先に昼食を取るのも良いかもしれない。結局、10人全員が揃って、食事を済ませ、会場入りしたのは午後1時であった。

日本人はマリー・アントワネット好き

 勿論、会場の中も非常に混雑していて、平日にも関わらず、シニアだけでなく若い女性やカップルも見受けられ、この美術展の人気の高さが実感できた。では、なぜ日本人はマリー・アントワネットがこれほど好きなのだろうか。池田理代子の「ベルばら」や宝塚の影響も大きいだろうが、「38歳でギロチンにかけられた悲劇の王女」というイメージが日本人の感性に強く訴えるのかもしれない。

美しい肖像画・家具調度

 展示の前半のほとんどは美しい肖像画である。個人の肖像画が多いが、家族全員のものもあり、後ほどメンバーのひとりが「写真のない時代、肖像画は家族写真のような役割を果たしたのだろう」というコメントをしていた。肖像画の他には、お花をモチーフにした壁布やタペストリー、家具調度品も復元されていて、14歳でルイ16世にお嫁入りしたマリー・アントワネットの「世間知らずのお嬢様」趣味が良くわかる内容だった。また、彼女のお気に入りだったという「日本」という名前のセーブル焼の食器セットは、真珠と小花がモチーフで、上品で愛らしいデザインに好感がもてた。

 

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(記:細波美佐子)