2024RSSCホームカミングデーに寄せて

箕口雅博

 私は2015年度より、「アドラー心理学を学ぶ/実践に活かす」というタイトルの講義を通してRSSCの皆さまの仲間入りをさせていただきました。

 毎年の初回講義では、授業のオリエンテーションを実施し、「初回アンケート」の提出をお願いしています。アンケートの内容は、「この科目を受講しようと考えた理由」「あなたはボランティア活動や社会貢献活動をしていますか。どのような活動ですか」「これからの人生目標・人生設計」「この授業で知りたいこと、期待・要望すること」などです。皆さんの回答のなかで中核を占めているのは、「アドラー心理学を身近な人間関係だけでなく、社会活動に活かしたい」「社会・コミュニティや人のためになる活動にRSSCで身につけた知識・教養を活かしたい」「セカンドステージを社会貢献活動に携わっていきたい」といった前向きの姿勢でした。そして、全体の6割強の方が多様なボランティア・社会貢献活動に現在取り組んでおり、3割強の方も、具体的な活動をあげて、これから取り組みたいと回答していました。参加されているボランティア・社会貢献活動も実に多様で、「認知症・障害者のためのコミュニティ・カフェ」「地域コミュニティの誰でも集まれる居場所づくり」「保護犬・猫団体や地元の観光案内のボランティア」「文化財・自然環境保護活動(海辺のゴミ拾いなど)」「野菜販売などの農業支援」「日本語学習支援」「留学生・単身者の支援」「不登校・引きこもり生徒の居場所支援」「子育て支援、子ども食堂やフードパントリー活動」「自殺予防のためのNPO活動」「社会貢献活動をおこなう人びとの後方支援」等々さまざまな活動にとり組んでいます。 人間関係の改善だけでなく、社会貢献活動に活用できるアドラー心理学を目指して、授業のみならず、同好会・研究会のひとつである「RSSCあどらーカフェ」(https://rssc-dsk.net/circle/adler)を通して、仲間の皆さまとともに、これからも学びを深めていきたいと思います。

この記事の投稿者

編集チーム 十六期生