2024年5月、RSSCシニアプロボノ研究会は、ウクライナへの想いを届ける「ひまわりプロジェクト」をスタートさせました。ひまわりは希望や平和を願うウクライナの象徴として、各地で栽培されていることは、ご存じの方も多いことと思います。なぜひまわりがウクライナを象徴するのかは、「ひまわり油(2019年)について、ウクライナは世界第1位の輸出国である」(経産省22年通商白書)ということも、理由のひとつであるのかもしれません。また、日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、主食として小麦を使用する国では小麦粉を加工する段階で油を使用することが多く、ウクライナのひまわり油は黒海から地中海沿岸諸国の人々には昔から調理に欠かせない重要なものです。

 当研究会も、アートセラピーの活動を通じて知り合ったウクライナの方とのご縁をきっかけに、日頃中々うまく伝えられない想いを、一粒のひまわりの種に託して届けようというのが、今回のプロジェクトの目的です。5月、研究会のメンバーや賛同してくれた方たちへひまわりの種を配布し、それぞれのご自宅で栽培スタート。既にひまわりを植えていた方や、賛同していただいた方を含め、総勢7名のプロジェクトとなりました。

 しかし、残念なことにスタート直後から、配布した種のほとんどが発芽しないという非常事態に見舞われました。今夏の異常な暑さの影響で、種をまいた時期には既に発芽適温を超えていたようでした。そんな中、6月下旬以降、既に植えていた方たちから開花のお知らせが届き、何とかこのプロジェクトの結果を残せたことは、参加者一人一人の熱い思いの賜物であると考えると、とても感慨深いものがありました。

 この暑さの中、頑張って咲いてくれたひまわりは、まさに祖国の平和を願うウクライナの人々の熱き想いの象徴と言えるでしょう。見事に咲き誇ったそれぞれの個性豊かなひまわりの写真は、8月にプロボノ研究会のインスタグラムで公開しております。

 

 また、それらを1枚フォトグラフにまとめ、8月31日のアートセラピー開催時に、ウクライナの方たちに手渡すことにより、今回のプロジェクトは無事に完結しました。まさに日本とウクライナの平和の架け橋が重なり合った瞬間でもありました。そしてその喜びと感動と共に『ウクライナでひまわりは日本の桜の様な存在で、ひまわり油はとても良い香りがします』と教えていただきました。ウクライナの方にとって、ひまわりの存在は身近で国を想う象徴となり得るのだということを再認識し、また来年もこのプロジェクトを続けたい、との思いを新たにしました。今回のプロジェクトは、一人一人が行動できる些細な一歩でありましたが、しかしその小さな一歩から始める行動こそ、私たちRSSCシニアプロボノ研究会が目指す活動の原点であると、あらためて確信した次第です。シニア世代と呼ばれる年齢なった今だからこそ、始められることはまだまだたくさんあります。このような活動を、私たちと一緒に小さな一歩から始めてみませんか?

プロボノ研究会の活動に興味のある方、ひまわりプロジェクトに興味のある方はぜひお声がけください。

RSSCシニアプロボノ研究会 15期生 長江朝子

【連絡先氏名・メールアドレス】
   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com

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RSSCシニアプロボノ研究会