2025年6月月21日に開催いたしました『第12回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介します。今回は日本の参加者5名、ウクライナの参加者2名、合計7名での開催となりました。今回は2名の初参加の方をお迎えし、とてもフレッシュな雰囲気の中での活動となりました。

 今回は2025年の第六弾のアートセラピーは『水平線の彼方に見える素晴らしい世界』というテーマで、それぞれが思い思いに作品を仕上げていきました。2025年のテーマは“幼年時代”、“あなたの信じるもの”、“恐怖”など、これまでの人生を振り返り、自分の過去と向き合うテーマが多かったため、今回は自分自身の心の中に眠る理想の世界観を、アートを通して表現することに取り組みました。これまでの経験にスポットを当てて作品を描くパターンと違い、“表現の方法が難しい”という声もありましたが、素晴らしい世界を創造することによって、自分自身が望む新しい世界観に気づいた参加者も見受けられました。また何もないフラットな状態から自分自身の世界を表現するため、真っ白なキャンバスが必要と考えて、白い画用紙を選ぶ参加者が多かったようです。

 【初めての参加者の二人】

 仕上がった作品には様々な思いが表現されており、“水平線の彼方”というキーワードから、その作品を説明する中で自分の考える世界観に気づく参加者も多くみられました。

 その世界観は、あらゆる種族との共存、大自然とその恵みによる調和、サンセットと共に流れる幸福な時間、静かな空間と穏やかな日常、老若男女が手を取り合う協調と信頼の世界、海と空と太陽と雲が織りなす地球の笑顔、花びらがはじけて躍り出すハッピータイム等、まさに現在の競争社会とは無縁の、あらゆる種族が望むハッピーな空間と、笑顔が溢れる日常と、ゆっくりと穏やかに時間が流れる平和な世界でした。

【海と空と太陽と雲が織りなす地球の笑顔】・・・描いた本人も気がついてなかった地球の笑顔?

 様々な争いが繰り返されるパワーゲームのような荒廃した世界情勢の中で、誰もが本当に大切にしたいものとは?という問いに対する答えを、今回のアートセラピーを通して学ぶことができました。

 今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方、アートセラピーに興味のある方はぜひお声がけください。    

              RSSCシニアプロボノ研究会 15期生 中川與和

【連絡先氏名・メールアドレス】
   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com

この記事の投稿者

RSSCシニアプロボノ研究会