~プロボノ研究会主催 アートセラピーによるウクライナの皆さんとの交流会~

 2024年3月30日に開催いたしました『第3回アートセラピー・ウクライナの皆さんとの交流会』の模様を紹介いたします。今回は日本の参加者9名、ウクライナの参加者8名の合計17名で盛大な開催となりました。この交流会は、プロボノ研究会のウィックスかおり代表と、ウクライナの精神科医ナタリアさんが知り合ったことをきっかけに、母国の厳しい状況から避難してきたウクライナの皆さんと、日本人との交流する機会の創出を目的として立ち上げた、プロボノ研究会独自の企画です。

 今回は、精神科医のナタリア先生により『君にとって桜って』というテーマで、*コラージュにて作品を仕上げていきました。第1回、第2回のようにテーマごとの絵を描く作業とは違い、雑誌や写真を様々は形に切り、それをテーマに合わせて貼って仕上げていく作業は、参加者の皆さんは想像以上に大変だったようで、途中で自分が何を表現しようとしているのか、わからなくなった参加者も多かったようです。

*コラージュとは、写真や絵や文字などを、新聞・雑誌などから切り抜き、これらを画用紙やケント紙などの台紙に貼って1つの作品を仕上げるものです。

 絵を描く時のように完成したイメージを想像しながら描き始める作業とは違い、台紙に貼りつけながらイメージを広げていくこの作業は、ナタリア先生曰く、作成者が自身で気付いていない心理的な部分が色々と浮かび上がってきて、とても面白いとのことでした。

 また休憩時間は、ナタリア先生お手製の『ウクライナのケーキ』をみんなで食べながら、和気あいあいと楽しい時間を共有することができました。

最後の作品発表では、ナタリア先生より『この作品を作成しているときはどんな気持ちでしたか?』、『この作品を通して、あなたにとっての“桜”とは何ですか?』、『この作品の説明で発せられた“希望”とは、あなたにとってどのようなものですか?』等の様々な質問があり、それに答えることによって、自分自身が気付いていなかった部分に触れることができたという参加者(特に日本人)も多かったようです。

また、コラージュというアート作品によって、言葉の壁を越えた心の交流ができたことも、今回の大きな成果でありました(言葉はわからなくても、作品を通してそれぞれの人の桜への想いは感じることができた)。

 今後も定期的に継続して活動していく計画です。プロボノ研究会の活動にご興味のある方は、ぜひお声がけ下さい。    

   プロボノ研究会 15期生 中川與和

【連絡先氏名・メールアドレス】
   代表者 ウイックスかおり  rsscsrprobonodsk@gmail.com