令和6年1月1日新年を迎えた夕方、石川県能登地方を震源とする地震があった。能登は、令和2年1月下旬にRSSCの仲間と2泊3日で訪れた思い出の地だ。朝市通りの露店では仲間に魚を送り、酒屋では銘酒を知人に送っていた仲間がいたが、その場所一帯が火災で変わり果てた地となって報道されていた。謹んで哀悼の意を表したい。
1月1日「KISSの会ゲスト投稿」木村さんが「Seize a day」「今を楽しもう」と結んでいたが、日々の変化に対応しながら生活する意味でも元気が出る言葉であると思う。興味を持った事は「何でも観てやろう!」が今の自分の原動力であるが1月は、両国国技館初場所観戦から始まった。
相撲はTV観戦の方が多いと思うが、1月東京初場所(両国国技館)から始まり、3月大阪場所、5月東京場所(両国国技館)、7月名古屋場所、9月東京場所(両国国技館)、11月九州場所と年6回場所が開かれ、他の月は地方巡業が行われている。住んでいた札幌でも、当時中島公園内の施設で6月頃に巡業で来ていたが、巡業場所に飾られていた各力士の色とりどりの「のぼり旗」は子供心に大漁旗にも見え目を奪われた。また力士達の「鬢付け油」の甘い香りは、鍛え抜かれた力士の姿とのギャップに「ドキッ」と胸が高鳴った思いがある。
場所中には、御ひいき力士の出待ちをしている相撲ファンも多く、生観戦は実に楽しく1日楽しめる。前相撲、序の口の取組が午前9時25分から開始され、序二段、三段目、幕下、十枚目土俵入りが午後2時15分からあり、十枚目の取組、中入午後3時40分から幕内土俵入、横綱土俵入がある。これからの取組はTV中継されている(十両からの取組は、BSで放映)。入場する時に当番の親方が「本日の取組表」を配っているのだが、表を見ると、なんと155組の取組があった。この日は、審判(親方)35名・行司 43名・呼出し・25名。序の口の若手の力士はまだ髷を結うまでには至らず、行司も若々しく身に付けている装いも裾が短く5月人形のようで微笑ましい。
幕下の中盤頃から呼出しが入り、それまでは西側のタマリ席の右上段に位置した場所で呼出し、懸賞が掛かった取組はスポンサーをアナウンスする。淡々と紹介している声に、ユーモアに富んだコマーシャル「千葉にあっても、東京ドイツ村」のメッセージに「ワアー」と笑いが会場に渦巻いた。解説者やゲストが話している時の会場の雰囲気は、こんな様子だと思い出してしまいそうだった。
力士の応援に、押しの力士名の手書きが多かったように思うが、最近は名前入りのタオルを持っている方も多かった。野球やサッカーのように試合時間が長いと応援タオルも持ち応えはあろうかと思うが、相撲は一瞬の勝負だ!こことばかりに、一押し「翔猿」二押しの「宇良」のタオルを持つ手に力が入った。
一時期の相撲人気よりは下がっているように感じるが、早い時間帯から力士の名前を書いた紙を沢山持ち、大きな声で応援し続けていた幼い男の子(祖父と一緒)を見ると、何とも温かい気持ちになった。
1月の初場所千秋楽勝負は、横綱「照ノ冨士」と関脇「琴ノ若」の優勝決定戦に持ち込まれ、勝敗は「照ノ冨士」に軍配が上がったが、「琴ノ若」の戦いは3月への大阪場所に期待を抱かす程の粘り強い取組だった。幕内の前頭十五枚目「大の里」は、まだ髷を結えていない力士だが頑張っている。大阪場所に向け、「はっけよい!のこった!のこった!」これからの相撲は楽しみだ。(7期生 梅本)
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