RSSCユネスコクラブは、11月4日(土)に「IKEBUSで未来遺産ツアー」開催しました。IKEBUSは皆さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、豊島区が運営している赤い車体の可愛らしい小型電気バスです。そのバスを借り切っての豊島区内を巡るツアーになりました。IKEBUSは最高速度が19km/hで景色をゆっくり楽しめるバスです。車の多い場所では少し肩身が狭いですが、車窓から見る景色はいつもと違う街に感じることができます。

 まず大塚駅に集合し、向かったのは平成26年にユネスコ未来遺産に登録された雑司ヶ谷の街並みです。ユネスコ未来遺産とは今までの歴史と伝統のもとで培われてきた地域の文化・自然遺産を100年後の子供たちに伝える運動です。行く道すがら、歴史のある街並みを見ていくと、地域の人々が地域活動や街づくり活動の取り組みに努力されていることがよくわかります。特に雑司ヶ谷鬼子母神堂は人通りの多い池袋からこんなに近くにこんな場所があるのかと思うほど、静かで歴史を感じることができるお寺でした。東京都の天然記念物に指定されている樹齢700年の大公孫樹があり、また鬼子母神堂は平成28年に国の重要文化財に指定されています。それ以外にも、フランス文学研究者の鈴木信太郎記念館、画家熊谷守一美術館、そして皆さんご存じのトキワ荘マンガミュージアムを見学しました。

 豊島区は歴史だけでなく、心が豊かになる文化も兼ねそろえていることがよくわかりました。今回のツアーは今まで知らなかった豊島区について新しい発見が多いものでした。そして長い歴史の中で継承してきた文化遺産や自然遺産を未来に繋げていく大切さを改めて認識しました。 RSSCユネスコクラブは今後も世界遺産や自然遺産の勉強会やスタディツアーを企画していく予定です。

15期 高山信子