RSSC本科の思い出~11名の“幸せの偶然”~

                                     8期生会 亀山哲男

 我ら「8期生会」は、このコロナ禍により、2019年9月に総会開催後は対面の集まりを実施できていない。2022年3月に役員改選が行われ、4月末に新メンバーによる初めての顔合わせを開催。その時の議論の結果、大きな方向性として、「3年ぶりに対面でのイベント開催を目指す!」ことを目標として掲げた。

 その後打ち合わせを重ね、本年10月7日に総会・講演会の開催を決定し、8期生交流の場とするべく準備中である。この特別寄稿が公開される頃には、久々の再会が実現できていると思う。
 これを機会に、私のRSSC本科時代の思い出を辿ってみたい。

 2015年4月、RSSC本科に98名が入学し8期生となった。私は立教大学出身であり、以前から母校に50歳以上のシニア向け大学設置は知っていた。大学卒業後は、全国を転勤で回っており、仕事をリタイアした時は東京であった。ここで久々に母校に戻り、自分自身を見つめ直し、セカンドステージを考えてみたいと思った。

 RSSCの大きな特徴がゼミナールの存在。私は月本ゼミに所属し、そこには11名(男性5名、女性6名)の社会経験豊富で多彩な“目利き”が集った。どのような基準でメンバー編成しているのか?いまだに不明である。まずは、月本先生の指導の下、厳選された本(「代表的な日本人」内村鑑三著)を読みながら意見交換を進める。私は大学1年時の基礎文献講読というゼミ方式の授業があり、「二十歳の原点」「引き裂かれた自己」等を読んだことを思い出す。

 当然ながら、それぞれのキャリアから発せられる意見は彩とりどりである。これが、たまたま集った11名の“幸せの偶然”ということだろう。修了論文集を作成し、巻末には「全27回の議事録」が残っている。