立教セカンドステージ大学同窓会のみなさま

浜崎桂子

 ホームカミングデーでの同窓会の開催、お慶び申し上げます。

 同窓会の活動のご様子をHPで拝見し、修了生のみなさまが活発に親睦を深め、社会連携や学びの継続に取り組んでおられる姿勢に感銘を受けております。また、日々、受講生のみなさまが精力的に学び、対面での集いを楽しみ、さまざまな活動をしていらっしゃる様子を拝見すると、いつでも好奇心を持ち続けることの重要性にあらためて気づかされます。私自身は、コロナ禍の3年間に活動範囲が狭くなってしまったと感じていたのですが、みなさまの熱意に触れ、エネルギーを分けていただいています。

 コロナ前は、私は、ほぼ毎夏、ベルリンの移民街に滞在して街の様子を観察してきましたが、この夏は、実際に訪問する代わりに、地域史についての本や、この地区を舞台にした小説を読み、さながら「脳内街歩き」をしました。資料や書物を通して、街の歴史をひもとき、小説に描かれたこの街に生きる人々に思いをはせると、自分が見た街の記憶もよみがえり、なんとも重層的な体験となりました。書物や資料でしか得られない情報の意義や、想像力をはばたかせることの楽しみを感じると同時に、それが生き生きとした意味を持つのは、自分が街歩きをした実体験があってこそ、とも感じました。

 みなさまの活動も、ともに学んだ日々の体験とそれぞれの学び、現在の活動が重なり合い、生き生きと充実したものになっていくものと思います。

 久しぶりの対面での同窓会が素敵な再会、さらなる好奇心を得る日となることをお祈り申し上げます。

この記事の投稿者

編集チーム 十四期生