読書習慣が健康年齢を伸ばす?

渡辺信二

   この7月に厚生労働省が発表したデータでは、75歳の平均余命が、男性12.42年、女性16.08年です。これを元に推計すると、私自身の例で恐縮ですが、72歳男性だと、85か86くらいまで生きて、本人としては這ってでも自立して暮らすつもりですが、要支援や介護の期間が10年くらいか。コロナの跋扈だけでなく、円安や物価高による岸田インフレもあって年金も心配と、結構、弱気です。

   素人ながら、私も気功や整膚などを毎日実践し、月に1回、気心の会と称してRSSCの仲間とともに気功をしますが、それでも、着実に老化しています。加齢に伴う身体機能・思考機能の低下は個人差が大きいですし、特に70代の老化は、急激に変化する例が少なくないので、日々、取り組まねばと気を引き締めています。貝原益軒ではありませんが、生命に対する自己責任です。

   そういえば、ご存知の方も多いと思いますが、健康年齢の高い県のベストスリーにいつも山梨県がランクインし、時折はトップになりますけれど、その最大要因が「読書」だと分析されています。山梨県は、人口に対する図書館の数が断トツで全国 1 位、人口 10 万人 に対する図書館数は、全国平均が 2.61なのに、山梨県は 6.59、さらに、山梨県は、図書館司書の普及率が全国トップクラス、戦後早い時期に学校に司書を配置し、子どもの時から読書習慣を身につけさせています。これに対して、運動の実施率は、山梨県が全国最下位でした。

   この事例を私たちに当てはめれば、セカンドステージ大学で身につけた学習習慣、読書習慣が、健康年齢の延伸にとって非常に重要だということでしょう。週一は、立教の図書館に通いますか。