ちょっとドキドキします。
野田研一
2020年2月末以降、東京に足を向けたのは2回のみでした。そのうち1回は今年4月のRSSCのオリエンテーション。(ちなみに私は埼玉県に住んでおります。)その後、RSSCの春学期はすべてオンラインとなり現在に至っています。ところがちょうど数日前の9月末を以て政府の緊急事態宣言が解除されました。直前の週に秋学期1回目のゼミを終えたところでした。
これまでZoom以外ではお目にかかっていないゼミメンバーといよいよ対面する時が近づいている、というわけです。ちょうど今週から、多くの授業がミックス型つまり対面とオンラインの併用にむかって動き始めます。ちょっとドキドキします。
先日のゼミ(オンライン)でも話していたのですが、お互いに直接面識のない同士が、すでに春学期以来仲間として活動しているわけです。けっこう忌憚なく。そのことの不思議さに加え、じっさいに対面するときにお互い気がつけるものなのかどうか。画面上の概ね正面からの顔しか見ていないため、認識上の落差があるのではないかなど、ちょっとドキドキする要素です。
Talking Headsというアメリカのロックバンドをご存知でしょうか?このバンド名は直訳すると「おしゃべりアタマ」。ニュース番組などでアナウンサーやコメンテーターが居並ぶ画面を揶揄した言葉です。オンライン上で私たちはこの1年半以上、「おしゃべりアタマ」状態だったわけです。さて、この状況から首尾よく脱出できるのか、ふたたび後戻りすることになるのか。いずれにせよ、来週にはゼミメンバーとの初対面が控えています。2021年度秋学期のはじまりです。