ああ歌謡曲よ、永遠なれ!と、舟木一夫の御三家時代を引き継いだ新御三家、そして花の中3トリオ。さっと名前が出てくるのは私たち世代だけで、もはや化石となった言葉でしょう。コロナ自粛で自宅時間が増えると、おのずと音楽に耳を傾ける時間も増えて、アレクサに頼むとどんなジャンルの音楽もサッと聴かせてくれる、便利な時代になりました。
※写真出所:https://www.jprime.jp/articles/photo/19992?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related&imgindex=2
さて、先日何気なく「今どきの静かなポップス!」なんていうのを聞いていて流れてきた美声に、私は思わずツムツムをやる手を止めて、聞き入ってしまったのです。女性ボーカルなのか男性ボーカルなのか?と判断に迷うようなキーで歌うその声は、どこか懐かしいようで、ささやくような細い響きから力強いさびまで、病みつきになるぞ!これはただものじゃない!!
そこから私のネット検索病が始まり、調べに調べた結果にびっくり。なんとこの美声の持ち主は中3トリオの一人、森昌子さんとあの森進一さんの息子さんだったのです。そうだったのか、あのどこか懐かしいハスキーボイスは、森進一だったのか・・・!
さて森内寛樹君がどんな音楽活動を展開しているかは皆さんのネット検索に任せることにして、やはり親から引き継ぐ才能ってあるんだなぁ、と感心することひとしきり、果たして私は親のどんな才能を引き継いでここまで生きてきたのだろうか?という疑問がふつふつと湧いてきました。
私の両親は特に知名度のある人物でもなく、ごくごくまじめな公務員と古き時代の看護婦であり、普通に3人の娘を生み育て、90年近い人生に幕を閉じて今、天竜の古びた寺にある墓の中に眠っている。そんな中で改めて親から引き継いだ才能とは?しいて言えばものの考え方や料理の味、嗜好の傾向といった漠然としたもので、まぁたいしたことはなさそう。では、私は子供たちにどんな才能をバトンタッチしているのかしら?いろいろ観察してみても、私にこれといった才能があるわけではないので、おのずと子供らに目立った能力を見出すことはできるはずもない。
まぁ世の中の大半の人はこんな様な、ごく普通のバトンタッチを繰り返しているのですが、まれに森内君のような恵まれた環境で親の才能を惜しげもなく引き継いでいるような逸材が生まれるのですね。スポーツ界もまたこうした才能を発揮している二代目はたくさんいるでしょう。文学や芸術の世界でもよく聞く話ですが、残念ながら政界の二代目はろくなことない人が多いと、これは私の個人的な考えですが・・・。良いものばかりが引き継がれるとは限らないのでしょう。
先日山口百恵さんの引退コンサートがBSでノーカット放映されました。ご覧になって心震わせたかたも多いのではないでしょうか。私はあの時代、花の中3トリオや新御三家(ちなみに私と同い年)の方々の音楽とは全く別の世界で、ひたすら洋楽に没頭していましたので、こうした歌謡曲には食指が動かないのですが、この年齢になって森内君の声に耳が止まったのは、私たち世代のノスタルジーみたいなものが感じられたからかしら?と思ったりもします。
山口百恵さんや桑田佳祐さん、松田優作さんなど、二世が親と同じ世界で活躍している話はよく聞きますが、森家の3人息子、特に長男Taka君と三男Hiro君の存在は断トツ!皆さん是非一度森内寛樹君の声に耳を傾けてみてください。彼が父親である森進一さんの「襟裳岬」を歌っているのを聞いた時、その声の響きにはゾッとするものがありましたが、私が好きなのはやっぱり「アイノカタチ」(☜click!!)かな~。ちょっとだけ聞いてみます?
「やさしさで溢れるように」(☜click!!)もいいよ! 迷っちゃう!
(7期)梅原
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