オンラインによるホームカミングデーに寄せて

統括副総長(前RSSC副学長)

野澤 正充

 はじめに、立教セカンドステージ大学(RSSC)のオンラインによるホームカミングデーへの参加を、心よりお喜び申し上げます。予期せぬ新型コロナウィルス感染症の拡大によって、RSSCの春学期の授業は中止となりました。しかし、オンラインという新たなツールの普及により、授業はもちろん、さまざまな企画が新しい形で再開され、これからのニューノーマルな社会のあり方を示唆しています。

 ところで、新型コロナウィルス感染症は、当初、屋形船でのクラスターの発生が問題となりました。その約1年前の2019年4月7日、私は、フランスの親友とその妻を招いて、屋形船に乗りました。多くの客とごちそうが並び、獅子舞も入っての大賑わいは、とても楽しいひとときでした。その3ヵ月後、帰国したフランスの親友は、進行していた肝臓ガンで帰らぬ人となりました。いまでもディスタンスのない、密な屋形船の空間は、懐かしい想い出で満たされています。

 いつかまた、ウィルス感染の不安のない日常が戻ってくることを願って止みません。そして、みなさんの健康を、心よりお祈りしています。