今夏の暑さは、先輩のブログの言葉をお借りすると「残酷暑」。前橋は、8月に入ってからずっと30℃超え、8月22日時点で12日連続の最高気温35℃超えである。街中のビル壁設置の温度計が40℃を示しているのを何度も目撃した。8月20日夕方5時、西日に照らされた前橋市街地を県庁舎32階から撮影してみた。外気温35℃の暑さを感じていただけるだろうか。

北に目を移すと、微かに靄が懸かった赤城山が聳え立つ。中腹あたりに私が生まれ育った村(現在は渋川市)が見える。

自宅から小学校までの約2kmのバラス道を通った、幼き日々を思い出す。朝は、遠くに榛名山を見ながら下っていく。帰りは、季節で色を変える赤城山に見下ろされながら登り道を歩く。友達と林や田畑で遊びながら進むので、家にたどり着く頃には日が陰り始めてしまう。「また寄り道してきたのか」と遅い帰りを父に窘められて反省しても、また翌日にはすっかり忘れて、赤城山に見守られながら、寄り道を楽しんでしまうのである。

赤城山が冬枯れで茶色になると、冷たい赤城おろしを覚悟する。春になり若葉が芽吹くと、茶色に黄緑が混じる。緑が群青色に変わると暑い夏の到来。秋に落葉樹が色付いてくると、青紫から赤紫へと変わる。そんな赤城山に見守られていた。

私にとっては、ウイルスとの戦いは正月3日から始まった。医療機関年始休み明けの5日に受診し、インフルエンザA型感染が判明した。念のため同日に受診した夫も陽性。年末に帰省した長男(大晦日から2日まで風邪症状で寝ていた)がウイルスを運んできたと、家族は疑った。東京に戻った彼は、その後の検査陰性で潔白を主張した。

私たちの体調が戻りつつある頃から、中国武漢から始まる新型コロナウイルス感染拡大のニュ-ス。日本国内に広がるのも早かった。休校要請、緊急事態宣言と発展してしまった。

4月になると今度は、夫の体内で水痘帯状疱疹ウイルスが再活動を始めてしまった。多くの人が新型コロナウイルス感染を恐れて医療機関受診を控えていた時期に、3ヶ月間ずっと内科、皮膚科、耳鼻科、眼科と頻繁に通った。顔の真ん中に絆創膏を貼った顔を、マスクで隠し通せたのは幸いだった。

群馬県内においても、新型コロナウイルス感染第1期に医療機関や高齢者施設でクラスタ-が発生。一気に数十人の患者を発生地医療機関だけでは対応しきれず、義母が暮らす県北部の医療機関でも患者を受け入れた。しかし、院内感染発生で、地域で唯一の総合病院が外来診療休止に追い込まれてしまった。予約してあった義母の受診も不可となり、急遽電話診療に変わった。

8月になって前橋市繁華街の複数のホストクラブ・キャバレーでクラスタ-が発生している。家庭や学校でも感染者が確認され心配な状況である。地方都市にいても油断ができず、当分の間は、新しい生活様式で個々に感染予防するしかなさそうである。

7月の末に、県内観光業を応援する「ぐんま愛郷キャンペーン」の補助を使い、谷川岳麓の温泉に1泊した。宿の感染予防対策は感心するほど完璧で、食事やエレベ-タ-の移動時間まで配慮され、客同士の接触は皆無でゆったりと安心して過ごせた。生憎の雨で、露天風呂から谷川岳を望むことができなかったのが残念だった。皆様にも、コロナが収束したら、是非群馬の温泉を訪れ日頃の疲れを癒やしていただきたい。

 

 

 

 

 

 

最後に真っ赤な写真を1枚。春から夏にかけて、庭の片隅でキュウリ、なす、トマト、インゲンと多種類の苗を植え育てた。高温や水不足で成果が少ない中で、真っ赤なミニトマトだけは沢山の実を付けた。我が家の毎日の食卓を彩ってくれている。(7期:笛田)

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