堀エリカ先生からのご寄稿

 皆さん、こんにちは。兼任講師の堀エリカです。

 少し前のことになりますが、5月に旧友と電話で話をする機会に恵まれました。学生時代、苦楽を共にした彼女の声を耳にしたのは、実に十数年振り。新型コロナウイルス禍の中、ふと私のことを思い出した彼女が、共通の友人に私の電話番号を尋ね、電話を掛けてくれたのです。話し出すと、疎遠になっていた年月を全く感じることなく、「お互い当時と変わっていないね」などと口にしながら、思いがけず楽しい一時を過ごさせてもらいました。

 今、私たちは半年前に想像だにしなかった様々な制約の下で、日々の生活を送っています。皆さんの中でも、同窓会の研究会・同好会の活動はじめ、仕事やボランティア、習い事や旅行など、生きがいに感じていたり、楽しみにしていることを、中断・断念せざるを得ない状況にあった、あるいは現在もなおそうした状況にあるという方が多いことと思います。
 私自身も、講師として登壇予定だった講演会が中止に、また日課としていたスポーツジムでの運動を控えるなど、意気消沈したり、閉塞感を感じたりする日々が続いていました。そうした中、冒頭で紹介した友人との電話を介した久しぶりの交流は、処々の制限がある中でも、喜びや楽しみを感じる時間を持てることを教えてくれた、そんな気がしてなりませんでした。

 上述したスポーツジムには、現在も行くことを控えていますが、代わりに動画共有サイトのエクササイズコンテンツを見ながら、身体を動かすようにしています。また料理は普段からしていますが、一時期時間に余裕があったので、これまでに作ったことのないメニューに毎日チャレンジしていました。従前とは大きく異なる今日、不便さや不安を感じることが、正直少なくありません。それでも、そんな現実を受け入れつつ、出来る限りしなやかに生きる、そんなことを私は今心掛けています。

 未知のウイルスと対峙する日々は、不安や気遣いに追われ、ストレスを溜めがちです。皆さん、くれぐれも心身ともにご自愛くださいませ。

この記事の投稿者

編集チーム 十一期生