一戸建てにお住いの皆さんにはなじみがないお話かと思いますが、マンション暮らしの長いわたくしとしては、この大規模修繕というのが、本当にやり場のない苦渋を強いられるものとなっています。

現在のマンションに転居して2年半ほど。今まさにその大規模修繕に向き合っています。築13年ですから致し方ないのですが、私のお気に入りの芝生の庭に、無残にも足場が組まれ鉄骨の骨組みに通路や階段が設置されて、作業員が庭を闊歩し、機材が置かれ、窓際を突然人が通過するという暮らしを強いられています。それでなくてもコロナで座敷牢状態なのにその上、庭にも出られずカーテンを締め切っておこもり生活の毎日。

思い起こせばここに越してくる前に住んでいたマンションでも、あと数週間で引っ越しという時期に、この厄介なものが始まりました。私はもう自宅を売却して転居が決まっていたにもかかわらず、大規模修繕のためにルーフバルコニーのウッドデッキを自腹ですべて撤去せざるを得ないことになったのです。

以前のマンションはファミリー仕様でしたので、ルーフバルコニーもめちゃくちゃ広くて、大枚かけて敷き詰めた自慢のウッドデッキが、全面撤去という始末。要するに入居した時の状態に戻して大規模修繕を実施するのだそうです。購入を決めていた次の入居者も、ウッドデッキが魅力だったのに!とガッカリすることしきり。私も泣く泣く撤去の指示に従わざるを得ないという悲しい事態となったのです。

それなのに新たに越してきたこのささやかな一人住まいでも、とうとう始まりました、大規模修繕。そもそもこの大規模修繕とは何なのでしょう?と、暇に任せてネット検索してみました。
【大規模修繕とは、経年劣化が避けられないマンションを定期的に修繕することで、建物としての資産価値を維持することを目的として、躯体を維持するための補修や共用部分の改修を行う大がかりな工事のこと。おおむね10~15年おきに行うのが一般的。おもな修繕・補修内容としては、壁のひび割れ補修、外壁の再塗装、屋上の防水補修、共用廊下、階段、エントランス等のクリーニングおよび補修、エレベーターの改装や交換、給水管工事、排水管工事、また、高齢化対応として各部のバリアフリー工事なども検討項目となる。分譲マンションの性能を維持し老朽化を防止するために、計画的に行なわれる修繕であって、多額の費用を要する修繕のことである。】
(あずきハウジングより)https://azukihousing.com/2019/04/10/daikibomoyougae/

まあ、老朽化が防止されて建物の資産価値を高め、そのメリットが私自身に戻ってくるものなら仕方がないか。とはいえ足場組立の激しい騒音に加えて、今日から下地・タイルの調査工事が始まったらしく、外壁を打診棒でたたくこんこんこんこん。これ一日聞いているとおかしくなりそうです。かといって外出自粛だし!作業員も出勤停止にならないのかな?このまま作業が続くとしたら、この苦悩は来年1月まで続くらしい。足場の芝生も相当いたむだろう。

コロナとの戦いと大規模修繕との戦い。どちらも長期戦になりそうな予感。こうなったら臨戦態勢を整えて、どちらとも逞しく対峙するしかなさそうです。頑張ります!!それにしても近頃経年劣化の著しい私、ひび割れ補修、外壁の再塗装、防水補修、マンションみたいに大規模修繕ができたらいいのになぁ・・・・。(7期:梅原)

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