【異文化研究会】2018年7月 講演会報告 「生涯学習の今昔と私」

・日 時  7月5日(木) 13時00分~14時45分
・場 所  立教大学池袋キャンパス セントポールズ会館 2階 「芙蓉」
・講 師  庄司洋子氏
      立教大学名誉教授
      世田谷区生涯大学学長
      NPO法人・学生支援ハウス「ようこそ」理事長

 講演会が始まる直前、風が強まり雨まで降りだした中で、講演会は始まりました。
参加者は2期生から9期生まで40名、予想以上に沢山の皆さんが集まり、会場は賑やかな交歓の声にあふれていました。

 セカンドステージ大学設立準備メンバーであり、2014年まで運営委員、教員を勤められた庄司先生の、大学卒業から現在までの人生を、生涯学習との関わりを含め、お話ししていただきました。

 ご主人の留学にあわせ、子どもさん2人を連れてのハーバード大学への留学は、高額な家賃、保育料や授業料で、想定外の貧困との闘いだったそうです。さらに家族生活はあくまで私事で、日本のような国としての保育制度や保険制度のない中での毎日の闘いが、その後の研究者としてのテーマに結び付いているといいます。

 帰国後の日本社会事業大学教員への転身、さらに立教大学に移籍してからのセカンドステージ大学との関わり、さらに世田谷区の生涯大学学長としての現在の活動などを、楽しい逸話とともに話していただきました。
 現在は、さらに、これまでの社会活動・学びの意義・検証として、NPO法人・学生支援ハウス「ようこそ」を立ち上げ、児童養護施設などを出て大学や専門学校に通う若者に、住居・食事等を提供する支援付きシェアハウス「ようこそ」の運営に力をそそいでいらっしゃいます。

 また、このような活動の中で、「就学型自立援助ホーム」の必要性を訴え続けていらっしゃいます。庄司先生のさまざまな問題・課題への取り組みは、私たちに人生後半の生き方を示唆してくださっているような気がしました。