「人権と貧困を考える会」は今年度、吉田裕『日本人の戦争観-戦後史のなかの変容-』をテキストにして月に1回の頻度で勉強会を持っています。
さらに、この10月15日・16日にはフィールドワークとして上田の「無言館」と松代の「大本営地下壕」を訪問し、現代史としての太平洋戦争の歴史的遺産の現地踏査を行いました。
*戦没画学生慰霊美術館「無言館」:上田市の山裾には、アジア・太平洋戦争末期に、スケッチ帖・画布に絵への情熱を抱きながら死を迎えた画学生等の作品が展示されている。彼等は20~30代前半の若者であり、生への情熱を持ちながらも1枚の赤紙によって戦場に向かわざるを得なかった。彼等の遺作を通して「無言」の意志が我々に訴えてくるのであった。館主である窪島誠一郎氏の言葉を借りさせていただく。 「口をつぐめ、眸をあけよ 見えぬものを見、きこえぬ声を聴くために」
*大本営地下壕・同平和祈念館・もうひとつの歴史館: アジア・太平洋戦争の末期、日本軍は本土決戦を意図して、松代の山腹に大本営の拠点としての地下壕を急遽構築した。更に、その労働力の多くは強制連行された朝鮮人労務者であり、慰安所が設置されていたことを多くの日本人は知らないのではないだろうか? この地下壕を見学すると共に、二つの戦争歴史館(①松代大本営平和祈念館②もうひとつの歴史館・松代)を熟達したお二人の方に説明をお願いした。これらの歴史的遺跡の説明と管理を行っている方々の肉声を直に聞くことにより、身近な現代史を風化させまいと献身されている方々がおられるのを改めて知ることが出来たのも、今回のフィールドワークの予期せぬ成果ではなかったかと思うのであった。
人権と貧困を考える会 代表 河原木 雅生
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