広がる社会活動
小谷 みどり
立教セカンドステージ大学が開校されて以来、死生学の授業を担当させていただいています。ありがたいことに授業だけでなく、配偶者と死別された人の「ボツイチの会」(2015年結成)や、2024年から始めたシニアの居場所としての「しあわせ食堂」では、受講生や修了生たちと協働する機会に恵まれ、みなさまからパワーをいただいています。
私が死生学の研究者として感じているのは、まだ医療や介護の世話になっているわけではないが、「頼れる人がいない」「なんとなく孤独」など、将来の不安を抱えているシニアにもっと目を向けるべきだ、ということです。いまや、高齢者の3人に1人がひとり暮らしです。
ひとり暮らしのシニアを孤立化させないためにはどうしたらいいのかと考え、私が始めたのが、しあわせ食堂です。都内で月に二回、手作りの料理を5品、精米したての炊き立てご飯、お茶やコーヒー、食後にはお菓子やフルーツなどを提供しており、3時間以上も共食やおしゃべりをして過ごすシニアの居場所です。ひとり暮らしのシニアは、炊飯をしない(レンチンするパックご飯を食べる人多し)、スーパーの出来合いのおかずや宅配弁当を買う人が少なくないことに気づき、手作りの健康的な料理を無料で出せば、おしゃべりしに集まってくれるのではないかと考えました。
どこからも助成金をもらっておらず、運営費はすべて私が負担しています。調理はRSSCの修了生のうち、主にボツイチの会のメンバーが担当してくださっています。しあわせ食堂は小さな社会活動ですが、シニアの居場所が全国に広がってほしいと思っています。
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