「Will(やりたいこと)」から始めるセカンドステージ

森 卓也

 立教セカンドステージ大学(RSSC)で「NPO法人の理論と事例研究」を担当している森です。毎年多くの受講生の皆さまと、さまざまなNPOの活動事例を題材に学び、議論を重ねています。

 授業の中で私が繰り返しお伝えしていることがあります。それは、「NPO法人を設立すること」を目的にしないでほしいということです。NPOは自己実現のための手段の一つに過ぎません。本当に大切なのは、「自分は何をやりたいのか」「どのような社会課題に関心があるのか」というWillを見つめることです。そして、その実現の手段として、地域活動やボランティア、NPO活動などの選択肢があります。

 私は長年、民間シンクタンクで社会課題の解決に携わってきました。その経験から強く感じるのは、これからの社会においてアクティブシニアの力がますます重要になるということです。豊かな経験や知識、人とのつながりを持つ皆さまは、地域や社会の課題解決の大きな担い手です。そしてその活動は、社会への貢献であると同時に、自らの人生をより豊かにする自己実現にもつながります。

 私が大切にしている「アクティブシニアは過去を語らず未来を語る」という言葉も、その思いにつながっています。これまで何をしてきたかよりも、これから何をしたいのか。その問いに向き合い続けることこそが、人生のセカンドステージを充実させる秘訣だと考えています。

 今年のホームカミングデーでは、ぜひ旧交を温めるだけでなく、「次は何に挑戦したいか」を語り合ってみてください。RSSCで育まれた学びの輪が、人と人をつなぎ、世代をつなぎ、未来へ続くことを願っています。

この記事の投稿者

編集チーム 十八期生