RSSC生から学ぶ

栗田 和明
RSSC教員

 RSSC生の活動や技量には、毎年感服しています。私は多方面の趣味に関心を示し、道具をそろえ、至芸の人の言を学びますが、すぐに挫折して中途半端に終わるのが常です。これに反省をせまるRSSCの方々が多数います。枚挙にいとまがありませんが、以下に例示します。
 私はアマチュア無線2級資格をえて、国外で運用しました。マラウィ、ザンビア、モザンビーク、タンザニアでは国外と交信する無線局自体が少ないこともあり、多くの方と交信できました。RSSCゼミ生の中で、1級資格をもち、モールス信号での運用も自在な方に複数名お会いすることができました。
 運動もこころがけ、こだわりのランニング・シューズも持っています。この分野にも、多数のRSSC生がいます。中には北海道のサロマ湖周辺で実施される100キロメートルのウルトラ・マラソンを複数回完走し、サロマンブルーの称号(私の記憶では5回以上完走ですが、現在のHPでは10回になっています)を得ている方もいました。
 私はロードバイクを愛用し2020年は「榛名山ヒルクライム」に参加予定でしたが、コロナ禍のために中止になりました。ゼミ生の中には乗鞍山のヒルクライムに参加した方もいました。乗鞍のほうは森林限界よりも高いところまで登る、いわば日本最高峰のヒルクライムです。
 その他、国外での異文化経験、釣り、絵画、音楽、映画、園芸、囲碁、温泉などどの分野をとっても畏敬すべきRSSC生に出会いました。趣味以外でも国家の財政、起業、介護、SDGs、PDCA(これについては私はちょっと肌合いが悪いのですが)、日本の美、農業、など現今や行く末におおいに関係する話題への関心をかきたててもらう機会がRSSCゼミでは豊富です。
 修了論文については、テーマが私の専門分野外であっても、調査の方法、論の組み立て、適切な文章表現、については遠慮なく赤字を入れていますが(恐縮です)、その一方でゼミ生の豊かさからおおいに学び続けたいと思っています。

フィールドワーク中の筆者 2014年タンザニア西部

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編集チーム 十一期生