二期の会 「秋の信濃路を楽しむ」実施報告 平成28年11月14日(月)
11月の二期の会は、信州の鎌倉と言われている別所温泉や上田城の紅葉を楽しむ目的で上田市(長野県の人口第3位)を訪れた。上田電鉄別所線の電車(2両編成)の車窓からはのどかな日本の原風景が広がり、たわわに実った柿の実、遠くの山の頂上には一部白いものも見られ、冬の訪れが近いことを知らせていた。別所温泉駅に到着後、まずは昼食と「食事処たけうち」で名物の胡桃ざる蕎麦等を堪能した。ここで案内をお願いしてあった観光協会のガイドさんと落ち合い、約2時間の神社仏閣巡りに出発した。
最初に訪れた場所は厄除観音として知られる「北向観音堂」。本堂が北に向いている例は他に殆んどないとか。北向観音堂は現世利益を願い、南向きに建立された善光寺は未来往生を願うということで両方をお詣りした方がよいと教えていただいた。ガイドさんの丁寧で詳しい歴史の説明を受けながら境内を歩いたが、樹齢1200年の愛染かつらの木や夫婦杉、古色蒼然とした温泉薬師堂に風雪を耐えた長い年月を感じさせられた。名湯別所温泉には多くの著名人が訪れ病を癒したそうで、歌碑、記念碑等が見られた。
北向観音参道を通り抜け次の目的地「安楽寺」に向かったが、参道は人通りも少なくお土産屋さんは閑散としていた。移動中は博学のガイドさんといろいろな話をしながら会話を楽しんだ。安楽寺は禅宗のお寺で、境内に入るまで途中の道が直角に曲がっていたり、階段も遠近法を使って工夫がされていたのが印象に残った。また境内には整然と刈り込まれた高野槙の大木があり圧倒された。本堂横の山間の道を上っていくと目の前に国宝八角三重塔(長野県国宝第1号)が現れた。静かな佇まいの塔を見上げ、暫し厳かな気分に浸った面々であった。
紅葉の山道の帰路も楽しく、電車発車まで見送ってくださったガイドさんの温かい人柄と味のある説明に満足をして別所温泉を後にした。次に二番目の目的地「上田城」に足を延ばした。二の丸のお堀跡の見事な紅葉が迎え入れてくれ、さっそく櫓に上がり展示品を見たり市内を見下ろしたりしながら往時を偲んだ。
更に戦国の名将、真田信繁(幸村)の活躍を知るために、城内にある市立博物館を訪れ資料や映像を見た。城内は平日にもかかわらず、多くの見学客で賑わっていたが、これもNHKの大河ドラマの影響が大きいのだろう。参加者7名は信州の秋の風景を大いに楽しみ満喫して、上田駅から新幹線で帰路についた。
(世話役:福田・秋吉・小杉 記 秋吉)
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