鉄道博物館を訪ねて    RSSC4期生

2016・6・8

四期生会の今年度の「一日見学」は、6月8日(水)、鉄道博物館(愛称てっぱく)に決定。ここは、「子供から大人まで遊びながら鉄道の魅力を学べる」という売りで2007年、大宮に開館、以来絶大な人気を誇っている。都心から西端の大宮は横浜あたりからは2時間を要し遠さを心配したが、参加は25名(女15・男10)。

当日は、鉄道博物館前に集合、「お久しぶりー」「元気?」の挨拶を交わし、早速、入場。アプローチは、平日にもかかわらず団体客、幼稚園児などで溢れ、足元には時刻表、天井にはダイヤグラムを施すなど「てっぱく」らしい工夫があちこちに。

全員が二手に分かれ、予約してあったボランティアガイドさんの案内で、まずは「ヒストリーゾーン」の見学。「てっぱく」メインの展示場で36両の実物車両が展示されている。ガイドさんは鉄道関係会社の退職者だとか、さすが豊富な知識で軽妙に説明なさる。

明治5年、新橋・横浜間を走った日本初の蒸気機関車、国の重要文化財となっている貴重な1号機関車をトップに、初めて冷暖房完備され「動くホテル」と言われた客車、「弁慶号」、あるいは「貴婦人」と名付けられた美しい形の機関車、また明治天皇がお乗りになった1号から、のちの皇族の使われた数台が展示されている御料車、その内装の美しさに思わずみな嘆声を上げる。昭和に入ってからはなじみの深いものもあり、「懐かしいわー」と座って口々に思い出を語ったりすると「お年がわかるね」と誰かの冷やかしの合いの手が入る。中でも機関車を載せたまま360度回転の「転車台」にはびっくりさせられた。新幹線の時代に入るとその速さ・設備・事故防止等の技術革新の進歩に驚かされる。新幹線の名前いくつあげられるか競争。孫のいる人が強かった。

次から次の案内で仲間とお喋りしているうちに、違うグループについて行って慌てて後を追いかけたり、館内を揺るがす本物の汽笛にビビったり、1時間半の楽しいひとめぐりだった。

疲れたところで2階の食堂で昼食、籤引きで決めた4人席ごとにお喋りに花が咲く。食後は電車をバックに記念写真。午後は模型鉄道ジオラマショーへ。約200平方メートルのジオラマにレールを敷いて新幹線・在来線、スイッチバックやアプト式鉄道など次々と動かし、朝から夜までの照明の変化で見ているものを1日旅行した気分で、大興奮。

会は一応解散したが、見どころはまだまだ、屋上パノラマデッキで大宮駅から行き来する新幹線の実物を見たり、お土産広場で駅弁を買ったり。これだけではない、運転体験、コレクションゾーン、鉄道図書館もあり、1日いても飽きない魅力がある。でもせっかくだからと、地元・大宮氷川神社や盆栽村を訪ねた方もいたようで、そのあとは合流して遅くまで交歓したとか。

鉄道に関する歴史、技術、しくみなど様々な角度からたくさんの知識を頂いた上、懐かしい友人たちとの交流を深めた実りある1日だった。              TK