名画(美術)鑑賞友の会2016年3月16日 鑑賞会のご案内
美術展 :ボッティチェリ展
実施日時 :2016/3/16(水) 10:00~11:30 (12:00~感想発表会) ギャラリー :上野 東京新美術館
イタリアルネサンス期の4大巨匠画家の一人、サンドロ・ボッティチェリ(1444/45-1510)は、優雅で美しい聖母や神話の女神を描いた画家として知られます。その作品は多くが板に描かれ、きわめて繊細であるため、まとまった数の来日はこれまでに叶いませんでした。日伊国交樹立150周年記念として実現する本展は、フィレンツェをはじめ世界各地から20点以上ものボッティチェリ作品を集め、その画業を一望する大回顧展です。 (東京都美術館 展覧会案内より)
見どころ1.「美しきシモネッタ」1480~85年頃 丸紅株式会社蔵
・1960年代に丸紅が絵画ビジネスを手かげて いたころ英ロンドンで競り落とした もので、 売買されることなく手元に残った。
・小さく切り取られた窓の外の明るさと、色鮮 やかなドレスの色に、女性の美貌がいっそう 引き立つ。
・シモネッタはすでに嫁いでいたがメディチ家の次男
ジュリアーノの恋人、2人とも20代で早世。この肖像
画は彼女の死後に描かれた。 (事前学習 矢野勝子)
見どころ⒉ 「書物の聖母」 1482~83年頃 ペッツォーリ美術館蔵
・ポルディ・幼子キリストは聖母の顔を見上げるが、聖母は視線をわが子に合わせようとしていない、おそらく、キリストがみずから手に茨の冠と3本の釘という受難の具を持っていることに耐えられない様子が感じられる。
・ボッティチェリの絵に特徴的な、工芸品のような金色の繊細な線描は、 画家の修業を始める前に兄のもとで金細工の見習いをしていたことが 影響しているとする説もある。
(事前学習 矢野勝子)
メディチ家の先祖は薬種業で身を起こし、15世紀においては大銀行家として都市国家フィレンツェに君臨した。右上のメディチ家の紋章の赤い球は薬種商としての丸薬、あるいは銀行業(両替商)にちなんで貨幣を表しているという説がある。 (事前学習 矢野勝子)
名画(美術)鑑賞友の会主宰 渡邊敏幸 tokyo.tomine-toshi@ezweb.ne.jp
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