みなさん、“街歩き”に興味ありますか。私は2016年、RSSC修了を前に同僚が教えてくれた、「東京シティーガイドクラブ」(以下TCGC)と言う団体に参加し、街歩きを楽しんでいます。

TCGCは、東京観光財団が実施する「東京シティガイド検定」に合格した有志が集まり、お客様に江戸・東京の魅力を案内するガイドボランティアの団体です。設立は2004年、会員1400人余り(2023年度)、そのおよそ60%は60歳以上です。活動は、お客様へのガイドを目標に、ガイドに携わる人材の育成、そして、会員のガイドスキル向上を目的とした研修活動を主体としています。会員は、興味のある分野を選んで「研修グループ」(現在23グループ)に属して自己研鑽に努めます。ガイドを目指す人はガイド登録をしますが、登録は自由でガイド登録せずに研修活動だけに参加することもできます。私はガイド登録をしていません。研修グループにはいくつでも参加が可能で、縛りがゆるいところに惹かれました。

また、TCGCの設立には、団塊世代の退職年にあたる2007年を前に、生き甲斐を求める時代の潮流が背景にあったようです。2008年のRSSC設立にも、同じように団塊世代に向けた生涯学習活動の場が時代の要請だったとありました。

さて、私が属する「古典芸能探索グループ」(通称:古典G)について紹介します。基本は「古典芸能に関わる事柄を通じて、みんなで楽しむ」です。私は当初、古典Gの他に、2020年の東京オリンピックを見据えて英語ガイドを目指す「英語グループ」(主要観光スポットは浅草、皇居東御苑、明治神宮)、美味い東京の魅力を巡る「老舗・東京みやげ探訪グループ」にも参加しました。各グループとも学びながらの“街歩き”は共通です。しかし、三つは忙し過ぎました。

現在継続しているのは古典Gだけです。実は、研修グループに古典Gを選んだのは単純です。同窓会で「新幹線が開通したら、東京に歌舞伎を観に行きたい」と言った、女性の一言が印象に残っており、その魅力を知りたく興味本位に参加を決めました。古典芸能は様々なジャンルがあり、知識や興味の方向も人それぞれです。古典Gには私のような初心者に「歌舞伎入門講座」を開いてくれる親切な会員がいます。また。屋形舟を貸し切って芸者さん、二つ目の噺家さんの芸を鑑賞しながら料理を楽しむ企画など、活動は多彩です。

さて、私のお気に入りのジャンルは「人形浄瑠璃 文楽」です。以前から国立劇場の校倉造は気になっていましたが、そこにただ券をもらって、初めて観に行ったのが文楽でした。ところが、国立劇場が閉館中の現在、【大阪】国立文楽劇場に「仮名手本忠臣蔵」を観に足を運ぶまでになりました。

劇場のある道頓堀は初めてで、テレビによく映るグリコの看板も見てきました。「太夫の語り」、「三味線の音色」に心を動かされています。一体の人形を三人で動かす、複雑で細やかな人形の動きも見所です。『文楽入門鑑賞のしおり』によると、文楽はもともと大衆芸能で、気軽に楽しめるエンターテイメントだったので、肩肘はって勉強するように観劇する必要はない、とありました。とは言うものの、太夫が語る言葉をはじめ難解な点が沢山あります。時に、心地よくて居眠りもします。

私にとって古典Gの街歩きには新鮮な発見が多く、しばらく続けたいと思っています。しかし、これまで会員の皆さん、特に世話役の方々には助けて頂くばかりです。せめて、恩返しのつもりで街歩きの材料を友達との街歩きに活用し、活動を知ってもらうことでの貢献もあるかと思います。ところで、妻が歌舞伎や文楽好きで、その熱量や知識には及びませんが、共有の話題ができました。(7期生 東 与四朗)

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