今年度4回目の例会が開かれました。今回はいつもよりやや少ない13名の参加で、レジュメに沿って渡辺先生の講話が始まります。
私は2022年6月から同期生に誘われて参加しています。最初は見よう見まねで先生の気功の動作についていきましたが、その後通っているジムで習った気功を実践しています。ジムの中では気功独特の動き(背骨ゆすりなど)は周りから奇異に思われそうですが、気にせずに実行。高齢者になると恥ずかしさは過去のものとなります。これが効をもたらしているのでしょうか、体調がよく効果が出ていると実感しています。
私は定年後、重い病気に見舞われましたが、気功を含む東洋医学は病気を治すのではなく、患者の自然治癒力を確保することで癒える方向に戻すととらえます。これまで病気になったら、すぐ病院に直行。医者に病気を治してもらうという考えでした。東洋医学の言葉はこれまでにも耳にはしていましたが、具体的な気功に接し、新鮮な感動を覚えました。
私の病気は数年に及びましたが、西洋医学は臓器等の専門家だけれど、健康の専門家ではないと強く感じさせられます。担当医からは手術を勧められたものの手術をすれば体力を戻すには相当な時間を要します。人生の残されている時間を考えると、時間の余裕はありません。残りの時間を有効に過ごすには体にメスを入れるわけにはいかないと考え、断固手術は拒否し、自分の自然治癒力を信じて薬剤療法を選択しました。手術をすればその臓器だけは治るかもしれませんが、他の臓器は老化が進んでおり、バランスがとれません。医師は健康という観点からではなく、その臓器を治すという観点から患者を診ているようです。
私のこの選択は今では正解だったと思っています。少なくともQOL(生活の質)は従前と同じく維持されています。このような考えをするようになったのは、渡辺先生の気心の会に参加して、東洋医学の話を伺ったことがきっかけであることは間違いありません。
先生の講話は日常生活で健康を維持するためには、食養生、体養生、心養生の三養生の実践が肝要で、今回は手を刺激する気功、呼吸法、五禽獣の中の虎、鹿、鳥の動作、食養生に関連して食品のあずき等の話しをされました。
毎回、先生の話しは盛りだくさんで会場では消化できずにいますが、事前にレジュメを送ってくれますので、後日それを読んで確認しています。東洋医学(気功)への関心を持つきっかけを与えてくださった先生に感謝、感謝です。
浅野正和(2期生)

11月27日の気心の会のようす。机を「ロの字」に近いかたちで囲むゼミの雰囲気で、講義と実演を組み合わせて進める
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